凡人の生存確認10 ~GO TO キャンペーン”映画館”~
基本ものぐさな人間なので、ちょっと習慣を変えてしますとすぐにだらける凡人です。
だいぶん日にちを空けてしまいました。
生存確認で言うと、生きてます。
こんなに空いてしまった言い訳としましては…ネタがないというところでしょうか?
外を歩いていれば、いろんな人を観察できるし、街の外観からもインスピレーションを受けることができて、そこから複雑に乱雑に想像したり妄想したり、あれこれ結びつけて考えたり考えすぎてこじらせたり…、とそんな思考で生きていた人間なのに、外出しないことで機会が無くなりました。
会社の方針はとてもありがたいのですが、毎日一歩も家から出ずに、誰にも会わずに、死んでいても気付かれずに、見つかった時には腐敗しているような生活をしていては、まず手始めに脳が腐敗してしまう!
ということで、重い腰を上げて映画館に行ってきました。
映画や観劇は、本当に間を空けてしまうと行かなくなってしまいます。観劇というのは、割と高い金払ってチケットをゲットするので、そこそこ観に行きたいモノを厳選します。
対して映画は、面白くなさそうなものでもふらっと行って時間が合えば観れるなーという手軽さが一番の魅力。そこで、無名でも面白い作品に出会ったりと当たり・はずれがあって別で楽しい趣味…だったのですが、今はもう予約なしでは観れない時代になりました。難しい世の中ですが、意外と反社ではないのでルールには従う凡人です。あ、脳内では罵詈雑言の嵐です。
さて、予約までして観たかったのはこちら。
自他ともに認めるジブリストとしては、こんな機会でもなければ映画館で観ることなんてもうないと思っていた作品です。
もちろん、金曜ロードショーでさんざん観ましたよ?
台詞だって同じタイミングでタイピングできるくらい暗記してますよ?
ええ、VHSだって持っていたし、DVDだって買ってありますよ。
でも、映画館! スクリーン! これが醍醐味です。
重い腰を上げる価値が絶対あるのです!
ありがとう、ジブリ! この恩は一生忘れない!
やっぱり良かったです。なんてすごいんだろう。なんて尊いんだろう。そしてなんて今見るべき作品なんだろう。
姫様が、マスクを外して「私を信じて、荷を捨てなさい!」と谷の民に笑顔で告げるシーンに感動しました。
腐海(ふかい)の森とは、マスクなしで呼吸すると死んでしまう場所。なんかこう、コロナの危険性を結び付けて考えさせられるシーンでした。
鑑賞してからきてからというもの、マスクを外すたびに「う…、少し肺に入った…」と呟く遊びをしています(一人なのに…)。
しかし僕が一番好きなジブリ作品は『天空の城ラピュタ』でして。
理由は映画として完璧だからです。
しかも主人公ではないキャラのファンだったりします。なんて邪道…
ラピュタとは、天然イケメンのパズーがシータだけでなく関わった周りの女子全員に「惚れてまうやろ!」となるようなセリフや行動をナチュラルにかましていくだけの映画ですが(いやいや、そういうことではない)、110分ちょっとの中で見事にストーリーが成立していることが凄い作品です。
なぜ一番はナウシカじゃないのか? それはストーリーが映画後も…続いているからです。
風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」
漫画でその後が描かれている。しかも7巻まで出ている。つまり映画はオープニングくらいのことしかやってないんです。もはや漫画メインじゃないか!というほど内容が濃いのです。
出来れば、ナウシカ2を制作してほしいと願うばかり。いや、クシャナってタイトルでもいいから! 監督が生きているうちに!
凡人の切実な願いでした。
ナウシカは漫画もお勧めです。読んだことない方はぜひ。