英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(Romuska Palo Ur Laputa)

タイトルを聞いて、

「誰だよ!」
ってお思われた方、

正解です。


というか、理解された方はかなりコアな方だと思います。
あまり知られた名前ではありません。


最後にラピュタとあるので、気付く方は顔が浮かぶでしょうが、


天空の城ラピュタ スタジオジブリ絵コンテ全集〈2〉

 

「目がぁ!! 目がぁ~っ!!」
で御馴染み、悪役:ムスカの正式なお名前。ムスカ大佐のことです。

 

先日、『天空の城ラピュタ』がやっておりました。
絶賛金曜日ジブリ祭りが行われていますが、ラピュタの放送は久々だったんじゃないかな。


何を隠そう、僕は自他共に認めるジブリストでもありまして、初期の作品数本に関しては、何も観ずに台詞を起こせるくらいの再生回数を誇っております。

 

ジブリストになった理由はもちろん宮崎駿監督。
きっかけはもちろん『名探偵ホームズ』です!!
と胸を張っていえればこのブログにおいては超カッコイイんですけど、作品との出会いは多分『未来少年コナン』だと思います。


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この時代、アニメ大量放出期でもありまし、

僕も何も考えず虫のように垂れ流されるアニメを観ていた時代だったので、

意識して作品を読み解くようになったのはだいぶ後です。

 

ジブリストになった理由に金曜ロードショーでの「ナウシカ」「ラピュタ」「ほたるの墓」の異常再生率が原因だって言う人も少なくないはずです。
という時代背景の中、僕もその一人。


その「天空の城ラピュタ」で悪役として出てくる有名な大佐、ムスカ
実は僕の中では英国紳士だと信じています。

憧れ? ありますとも!

 

ラピュタ族は地上に降りた際に、本家と分家に分かれました。
「トエル(真)」の名を告いだ子孫の生き残り、ヒロインのシータ。
分家として「パロ(準・副)」の名を受け継いだのが、ムスカです。
飛行石を守ってきたシータの本家と違い、ムスカのところには古文書が伝わってきたため、ラピュタについてとことん調べ上げてきた誰よりもラピュタに詳しかった人物となります。
まだ幼い(設定上は一回り以上歳は離れている)シータを連れ去り監禁し、ラピュタのために結婚しようと目論んでいます。

冷酷非道で、手段を選ばず、

名台詞「人がゴミのようだ!」を繰り出すなど、絵に描いたような悪役(実際アニメだからね)ですが、彼はとても悲しい人です。


公式設定では、28~32歳、この歳で大佐。

政府の密命ラピュタ探索部隊の参謀です。

古文書などの解読が出来るだけの語学力の持ち主であることをふまえても、かなりのエリートで相当なキレモノ。

ラピュタのもつ科学力やその血を根絶やしにしたくないという想いがあまりにも強かったからこそこうなってしまった人で、勤勉で努力家です。
軍での地位も確立するため射撃の腕も磨いているようで、シータのおさげだけを正確に撃ち落としたりとか(アニメですから! でも38口径リボルバーを片手撃ちでぶれることなく!!)、統率力のほかに筋力なども鍛え上げているのです。


そのわりに何度も捕まえたシータを奪われているという、影の伝説の黒幕のようなやつであることも否めないけど、そこはお茶目。


影の伝説 (ファミコン マル勝シリーズ)


オーダーメイドっぽい肩幅の広いスーツを着こなす立ち居振る舞いに漂うインテリ感。不敵な笑い(ここ重要)はまさに英国紳士そのもの!


ラピュタは架空の話やんか!

となるでしょうが、この話はあながち僕の妄想だけの産物ではありません。


天空の城のイメージ資料としてジブリの公式サイトで上げられているなかには、イギリスの世界遺産「カナーヴォン城」があります。


イギリスの古城 (世界の城郭)


有力なのがシータが幽閉されていた軍のお城のモデルなんじゃないかということなんですが、確かに写真集を見ても、似ている部分が多い気がします。


つまりムスカが所属していた軍はイギリスをモデルにしているのでは、ということになるのです。


ってことはですよ、つまりすなわち!


ムスカってイギリス軍人じゃね?

ってことは英国紳士じゃね? 

もう英国紳士ってことでいんじゃね?

 

 

ホームズにもジブリにも狂い始めると、こういうことになるのです。

 

みなさまご注意を。
※あくまで個人の見解ですので、ご了承ください。