凡人の生存確認15 ~類に漏れないこと、外れないこと~
言い忘れてました、ご報告します。
凡人、エヴァ、観ました。
【愛蔵版】新世紀エヴァンゲリオン (2) ([バラエティ])
類に漏れず枠から外れず、世代なのでテレビシリーズからしっかり観てました。
テレ東放送からリアルタイムで観てましたさ。
あんまりハマっていなかったつもりだったんですが、気付けば旧劇場版もちゃんと映画館に行っている。ハマってたのかなぁ、今思えば。
ということで、シン・エヴァンゲリヲン鑑賞の報告です。
新劇場版 観覧、
公開日初日×2
映画の日
友人との考察日翌日
声優陣舞台挨拶開催日
監督勢舞台挨拶開催日
現時点で6回(初日は2回)観ています。もはや病気です。
ええ、自覚していますとも! 緊急事態宣言が無くて、普通に映画館がやっていたらさらに回数を重ねていることでしょうともさ。
コロナじゃなくて普通に会社に通勤していたら、帰宅前に必ず映画館に足を運んでいたでしょうともさ!
逆に良かったかもしれない、コロナで!
と思えるほど自制が利かないくらい観ました。今回はそんな記事です。
※※以降、ネタバレ含みますが、もう公開してからかなり立つのでいいかなと思って書きます。まだご覧になっていない方で観に行く前に劇場が閉鎖されたんだよ!ちくしょうって方は、飛ばしてください。※※
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結果的に言いますと、号泣しました。枯渇するくらい泣きました。
25年間が詰まってました。納得しかできなかった。腑に落ちて、なんか着地点を観た感じでした。
延期しまくった公開初日、
「待たせに待たせた分の落とし前付けてくれるんだろうな?」
と挑むような気持ちで鑑賞し、撃沈。
圧倒的に落とし前付けられた…。何ならトウジとシンジに「落とし前付ける」と言われてしまった…。
「どうせ一回観たくらいじゃ理解なんてできないんだろ? 解ってるよ、僕だってプロ(?)ですからね。初めから二回チケット取るよ」
と二度目の鑑賞し、号泣。一回目と同じタイミングで号泣。どこかと問われるならばミサトさんのところです。
さすがに25年も経過すると、あの頃シンジに共感していた僕たちもゲンドウの歳になってしまいます。まんまと25年間待ち望んだ結末にゲンドウを投影してしまった自分がいました。間違いなく制作側の思うツボだったのが悔しいわけです。それでも納得してしまった。
そもそも「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ放送終了当時は、どうしても納得できないモヤモヤの残る最終回にのめりこんだ者たちはこぞって独自の考察をしました。
今のようにYouTubeでの考察動画なんか出している人はいなかったから、二次創作として媒体としては紙で「同人誌」を作成してまでエヴァの結末を解釈しようとした者たちが多数いました。他の人の考察本を読んで何とか納得しようとしている人もいれば、自分が正しいと言い張って他者の意見に揺れないように他の情報を遮っている人もいたりして。
思えばすっきりした終わり方をしなかったアニメ作品や小説・漫画のそれぞれが思うアナザーストーリーを発表する場だったんですよね、同人誌って。
今でこそ薄い本=エロい本でしかないけど、昔は夢が詰まっていたな。その夢に僕ものっかっていたと思いだした…、ああ、黒歴史だ。「げんしけん」なみのこと平気でやってましたわ。
生きる意味としてユイだけを一途に思い続けてたゲンドウの願い事だけで、人類と地球が何度も滅びの道をたどるわけですが、ようやくシンジが父親と向き合い自分自身の手で止める(大人になる)ことがエヴァの最終地点でした。立てまくったフラグ回収してタイトル通り繰り返して終劇なんて、とてつもない幕引きです。
新世紀エヴァンゲリオン 碇ゲンドウ サングラス TYPE-GENDO
※関係ないけど、このネルフのケースが欲しくてサングラスを友人に購入してあげた過去がある僕。
バケモンみたいな人です、監督(褒めてます)!
頭の中どーなってんの? 人間じゃないよ、監督(マジ褒めてます)!
友人と白熱した考察会繰り広げて、全員が納得するなんてことが起こると思ってなかったんですから!
全ての映像の最高技術が25年分詰まった作品になってましたよ、監督!(もはや神の域で褒めてます)
テレビ放送前に、もう数回映画館で観たいなぁ。とくに最初のフランスでの攻防が一番楽しかったなー。
落ち着いたらもう一回は観たいので、お願いだから延長してください、公開日。
ファミコン探偵倶楽部
リメイクやリマスター版として、昔遊んだ数多くのゲームがもう一度復活している昨今。
幼少期、死を覚悟するほどにゲームに明け暮れていた凡人も、それを見ると苦しみを思い出す…わけもなく懐かしさでついポチっと押してしまいますね。
ダウンロード時代、危険すぎる。
ということで、買っちゃいました。
二部作。
もともと凡人は無類のアドベンチャー好きです。
もちろんホームズの影響が多大にあるとは思っていますが、推理モノはありとあらゆるゲームで深くまで掘り下げてクリア目指して一直線でした。
ダメゲーやクソゲーもいろいろありましたが、それもアドベンチャージャンルの良さと思っていた当時、僕が無茶苦茶ハマったのがこの作品です。
switchで発売となりましたが、元はファミリーコンピュータディスクシステムですよ。
ファミコンミニ ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女 前後編
ディスクシステムとは、フロッピーディスクタイプのゲームのこと。
なんといってもクリア後プレイしなくなるゲームを上書きして別のゲームに書き換えられるという画期的なソフトでした。これ、すごい。
500円で終わってしまったり飽きてやらなくなったゲームに新しいゲームが書き換えられるんだから!
フロッピーをもって、おもちゃ屋さんにある書換機にそれを入れて、ボタンを押すと上書きされてるんだから!
悪魔城ドラキュラに上書きしてしまって兄貴にバチクソ怒られたんだから! 本気のグーくらったんだから!!(←兄弟あるある)
そんなこんなで思い出深い作品のひとつ、「うしろに立つ少女」。今回は続編の「消えた後継者」と同時発売ということで楽しみにしていました。
なんといっても声優が豪華!
当時の作品はボイスを入れるなんて容量はないわけですから、テキストがつらつらと画面を流れていくだけなのです。それに全部声がのってる! しかも主人公のCVが緒方恵美さんじゃないか、シンジくん!
もちろん発売日に購入予約。
嬉しすぎて兄貴に報告。
凡:ファミコン探偵倶楽部買ったんだー
兄:ほう、あんな古いもんを
凡:switchでリメイク版が出るんだよ
兄:お前、シナリオも犯人も、何ならセリフすら全部覚えてるゲーム(当時書き起こしたのを知っている肉親)をリメイクだからってもう一度やって楽しいか?
ちなみに、兄貴はアドベンチャーはおろか推理小説の類は一切ハマってこなかった僕と真逆の人間です。
凡:た、楽しいよ! だって「あのシーン(※ネタバレをふせております)」がリアルになるんだよ?
兄:犯人変わんないじゃん
凡:そうだけど…
兄:続編なんて、オチ(※ネタバレをふせております)わかってるじゃん
凡:そ、そうだけどさぁ
兄:すぐ終わるぞ?
凡:楽しむもん!
兄の予言…は、発売日の二日後には両方クリアしたのでみごと的中。誰よりも僕のゲーム狂を間近で見てきた肉親、さすがである。
兄:そんなに好きか、アドベンチャー。理解できん。
凡:ポートピア(やったことが無い人でも犯人の名前だけは知っている名作)とかオホーツク(堀井雄二が北海道に取材に行きたかったという理由でつくられたと言われる名作。もちろん犯人も有名)がリメイクされたって買うことに躊躇なんてないから
兄:あれこそリメイクするほどの内容ではない!
そんな兄はシューティング狂です。そんなところも僕とは対極にいる肉親。
凡:R-TYPE出たけど?
兄:マジか? ダウンロードしたswitch送ってくれ!
凡:自分で買えよ!
兄:他のソフトに興味ないから本体はいらない。どうせ2台あるんだろ?
凡:いや、switchとlightが一台ずつあるだけで…。
兄:じゃあ、よろしく~
二人そろっていまだにゲーム狂です。
<内部伝達です>
R-TYPEを入れたswitch(大きい方)送りました。クリアしましたら至急返却してください。
続:田村 正和(たむら まさかず)
訃報を聞いたときはさすがに愕然としました。
ネット普及で、近年ではテレビを持っていない人が多いとか。そんな時代が来るとは思ってもいなかった凡人は、狂ったように毎日テレビを観て育ちました。
まさに人生で大切なものはすべてテレビから学んだと言っても過言ではない時代だったと思います。
そんなテレビ史にて、最もダンディだった俳優さんの訃報ですよ。
テレビの中だけで観ることができるテレビ俳優がお亡くなりになりました。
過去に少しだけこの方にふれてた記事は、もちろんこのブログの内容に沿うようにシャーロック・ホームズに寄せて書いたものです。
結果、彼の代表作は「古畑任三郎」となります
三谷幸喜が田村さんを「和製刑事コロンボ」に仕立て上げたこの作品。
全巻DVDを持っていて、何回も見直している作品。
1時間…いや、テレビサイズなので実質45分くらいで犯行から推理と検証、逮捕までが綺麗に詰め込まれている作品。いまだに色あせない古畑のスタイリッシュさ。
あまりに憧れて、セリーヌの自転車をお揃いで買おうかと迷っていたくらいです!
…ちなみに、高額過ぎて購入を断念したところも凡人的エピソードではあるのですが。
「古畑」という作品自体は1994年から始まったシリーズですが、それ以前の田村さんのダンディーなイメージはトレンディドラマになるんでしょう。
「ニューヨーク恋物語」が最も紳士だったんだろうイメージ。
大人の物語だったなぁと当時の僕は思っていたくらいでヒットはしていない。
僕の中に根強くあるのは「パパシリーズ」のイメージですね。
こっちじゃないです。
田村正和dvd「パパとなっちゃん 」DVD-BOX 全10話を収録した5枚組 DVD 田村正和/小泉今日子
ダウンタウン浜田が役者出演してて話題となった作品。もちろん観た。
ではなくて、パパと言えばこっちですね。
パパはニュースキャスター TV版全6巻 + SPECIAL + お正月スペシャル + 帰って来た鏡龍太郎スペシャル [レンタル落ち] 全9巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
突然3人の子持ちになった独身貴族のニュースキャスターの一変した生活を描いた作品。豪華なマンションで悠々自適に過ごしていた毎日が急にわが子として訪ねてきた少女たちに振り回されてしまう。コミカルな田村さんが最高にカッコ良かったです。
そうか、どちらかというと田村さんの役柄は振り回されることが多いかもしれない。古畑では今泉くんがめちゃくちゃ振り回してましたからね。
私生活を見せないほど役者業に徹していた俳優さんだったからこそ、コメディシーンが印象的なんでしょう。
都市伝説のようにNGシーンを出さなかった人だったと言われていますが、コメディでNGシーンがないってすごいことだよなあ。
改めて、もう一度作品を見直したいと思っています。
しかし「パパはニュースキャスター」に関しては、VHSで録画したテープしかないんですけど(持ってる)、再生のために一度DVDにしないと駄目だなぁ…。
しかし高いなぁ、お値段↑…
当時、研究系文書が流行っていたのを覚えていますか?
類にもれず古畑にも研究本が出てました。
シルエットだけで田村さんとわかる表紙、すごいですよね。もちろん持ってました。
どんだけハマっていたんだ、僕は。たぶん実家にまだありますけど、今売ったら高く売れるのだろうか?
書籍の中では、三谷さん本人が書いた小説がお勧めでした。
映像化されているエピソードを小説にしているものや、ラストが少し違うものなど読み物としてとても面白かった記憶があります。
この頃の僕は、三谷さん関係の書籍は全部読んでいたので、もうマニアの類です。
ありふれた生活シリーズはすごくくだらない暇つぶしに最適です。
いや、褒めてますから。
田村さん ご冥福お祈り申し上げます。
凡人の生存確認14 ~誰のためでもない、自分のために~
引越し後の凡人はいたってシンプルライフに勤しんでいます。
誰に会うこともない日常だったり、誰からも気にされることのない毎日が続いています。
あ、快適です。
そんな誰からも存在を迫害されまくった僕ですが、僕が僕のためにちょっとしたご褒美を買ってしまいました。
あんまり自分にご褒美は与えない(甘えるから)ことにしているので、今回はだいぶレアケースです。
staub ストウブ 「 ピコ ココット オーバル グレー 23cm 」 両手 鋳物 ホーロー 鍋 IH対応 【日本正規販売品】 La Cocotte Oval 40500-236
これ。
調理器具を購入。
感想ですか?
高額!
調理器具にこんなにお金かけたのは久しぶりです。
え? その前に高額だったもの? …たぶん包丁のセットですかね。結局使いやすい二本くらいしか使わなくなるもんなんです。
だって日常で中華包丁使わないもん。僕が使わない理由は、重さで切る中華包丁に見合うまな板を日常に置いとけないという理由ですが…。あ、持ってますよ、中華包丁。
料理は好きですが、趣味ではないです。必要にかられるからスキルを上げるために日ごろからやっています。この日ごろを作ったのは僕のいとこです。
僕は年の離れたいとこの家庭教師をやっていました。帰省していた時期に、夏休みや冬休みの宿題を手伝うという名目の家庭教師です。
相手は年子の女の子二人だったので、小学~中学に上がるまでずっとその家庭教師を続けていました。
彼女たちの勉強をみながら、昼飯を作る様になります。
凡:何食べたい?
子ら:なんでもいい~
一番嫌いな言葉を一発目にくれます。こめかみにピキ…
凡:…じゃあ、何が嫌い? 何が食べたくない?
子1:ピーマン
子2:人参
子1:美味しくないもの
子2:辛くないもの
そして僕の琴線に触れました。
凡:つまりてめーら(相手子供ぞ)は、美味しくて辛くなければピーマンでも人参でも食うってことだな?
僕自身が好き嫌いがない人生を送ってきたので、不味くなければ大抵の『食べられている食材』は基本的に美味しいと思っています。もちろん食べたことのない食材だってまだまだありますが、それだって人類が「食べ物」と認識している以上美味しいものだと思っています。カニとかウニが良い例でしょ? あれ食べようと思った人類ってすごくない? 勝てないとか思わなかったの?
ちなみに食べてみたのは縄文時代らしい…。
ようは食べさせ方なのです。
その日から、ピーマンと人参を使った料理を毎日出し続け、一週間で彼女らは最終的に好き嫌いを克服しました。
これは宗教かもしれません。
そんなエピソードから料理に重きを置くようになって調理に興味を持ち、調べつくすようになりました。なので僕の料理は趣味ではなく興味です。
ってことでストゥブ買いました。
もうこの知識いかして料理ブログにしようかな…
あ、嘘です。
作っている最中に写真撮るなんて、その間にも火が通りすぎて味が落ちるとか考えるとイライラするので。
どうでもいいですが、僕のこのみは好き嫌いなく大食いな料理ができる人。
凡人の生存確認13 ~引越しでみた地獄~
凡人、引っ越しました。
いやいや、引越しってこんなに大変でしたっけ?
年末に新居に引っ越す前には、自粛生活あたりでありとあらゆるものは断捨離しまくったはずだったのに、結局荷物というのは増えるものですねー。
で、年末に引越しをとうっすら考えていたのですが、引越し業者に頼んでからが地獄でした。
業者:年内で安いのは25日までですね。そこまでが平日料金で、そのあとは休日・年末対応の料金になります。
凡:クリスマスですか?
業者:クリスマスっす。
凡:その後は高くなる…と?
業者:そうなりますね
ということで、引越しをクリスマスに設定したのが最後、荷造り・掃除などなどをクリスマスイブに終了させなければならなくなりました。そして23日の旧・天皇誕生日が無くなったことでフルフル平日になったこともかなり痛い…。
クリスマス付近の記憶が全くない状態で、新居に移りました。
記憶を取り戻すために前回の記事を確認したら去年の12/19に上げているんですね…。これは現実逃避でしかない…。そしてこの記事を書いた記憶すら全くない…。
読んでみて引きそうになる記事でした。
そのうえ、続きで書くと断言している。
そいでもってまだ書いてない(忘れていた…)。書きます!
とりあえず新居になって一発目の記事で生存報告させていただきました。
新年一発目でもありました。
遅くなりましたが、今年もよろしくお願いします。
凡人が憧れて26 ~小林賢太郎という人~
ちょこちょこここの記事にお笑い芸人の話がのっかってきていることからお察しかと思うのですが、凡人は異常なお笑い好きです。
毎年の大会を楽しみにしていたり、
活躍を期待していたり、
お気に入りがいれば小さな劇場まで脚を運んだり、
Youtubeチャンネルを作ったと聞けばcheckしたりと、
割とフットワーク軽く応援するタイプでもあります。
その原点ともなった人がこの人たち。
※パッケージが暗めで確認できない…
ラーメンズの二人を知ったことは、英国紳士を知った僕の次に運命を左右した出来事です。
芸能界でちょっとした話題となったこの度の『パフォーマー』からの引退。
一部で芸能界引退みたいな書き方をされていましたが、
今まで通り舞台の脚本を書いたり、演出したり、コント創作をしたり、漫画を描いたりと、表舞台からの撤退という意味では、
芸能界引退というのは表現が違うかなと個人的には思っています。
そんな人について、語りたいのでちょっとだけお付き合いください。
ラーメンズというお笑いコンビを知ってからというもの、僕の人生はだいぶ大きく変わりました。まだ上京してなくて、地元でのんきに生きていたころのこと。
推理小説好きで、本ばかり読み漁っていた幼少期でしたが、類に漏れずにテレビの流行は家族で観ているような家でしたので、『8時だよ 全員集合』や『ひょうきん族』は毎週楽しく観ていました。
萩本欽一もテレビでのお笑いを創り出していた人の一人だった時代です。
視聴者からのハガキをもとにした設定でコントをするお茶の間巻き込み型。当時斬新だった作り方です。今風にいうと第1世代ですね。その頃のが僕のお笑いのベースです。
きっとこの番組がなければ、大好きなミラクルタイプもなかっただろう…。
ココリコミラクルタイプ 恋のしょうゆ味 恋のとんこつ味 DVD-BOX
余談ながら、シャーロック・ホームズとの出会いは全然その前になります。しかし思い返せばドリフのコントでも欽ちゃんの設定ドラマでも探偵役として出てくる人の衣装は鹿打帽にコートに虫眼鏡だったかもしれない。
ホームズ先生、偉大だな。
テレビで観ているお笑いの世界が普通だと思っていた僕にライブというものを教えてくれたのがラーメンズでした。
当時はネタを披露する番組もなかなかなく、今のようにショーレースもなければ特番でネタ番組が組まれるということもない。ド田舎に住んでいるので、深夜帯にお笑い芸人が出る番組なんてやってない。そもそも、深夜のテレビなんてどの局もほとんど砂嵐です。
テレビに出ているのが芸能人だと思っていた虫のような脳みそでは、『夢で逢えたら』でコントをやるダウンタウンやウッチャンナンチャンは勝ち組という事実には気付けませんでした。
そんな虫のような僕が、趣味でやっていたのが文通。都会に住む文通相手から知らない名前を教えられます。それがラーメンズでした。
凡:誰?
友:夜中にやってる〇〇って番組に出てるよ、知らない?
凡:え? 何その番組…
その時、虫は世界を知るのです。地方ではやっていないテレビ番組が世の中にはあるのだと…都会と田舎の格差を。
僕はその友人から録画されたVHSを数本送ってもらいました。そこに映っていたのがラーメンズというコンビ。…ちなみに、文通相手が好きだったのは別の人でした。
一番初めに観た映像ではインパクトあるビジュアルの片桐仁さんと顔にまで他人を小ばかにしていることが出ている小林賢太郎さんが直立してオリジナルの歌を歌ってました。それがネタだという…。
なんという番組だったかは覚えていませんが…、衝撃を受けたのは事実。
東京という都会に居なければ知ることができない番組があり、知ることができない人たちがいるということを思い知らされます。
どっぷりハマった僕は、その文通相手もまんまとラーメンズにはめ、ともに大ファンとなり、彼らがテレビに出れば必ず相手は録画をしてくれて、ビデオがたまったら荷物として送ってくれました。
初めてのファン活動、オタク人生が始まったのです。
ネタをやるためのライブが東京で行われていると知り、なおかつ本公演なるものは東京でしかやっていないと知り、どうしても行きたくなり足しげく東京へ通うようになります。
そう、劇場デビューです。
そんなこんなで学生でありながら地元から東京に通う数年が続き、僕はお笑いのために上京を決意するのです。
インターネットなどあまり普及していなかった当時、情報を収集するのに最適な場所は他にないと悟ったわけ。
僕が決意した直後、一足先に兄が東京へと旅立ちました。せっかく行ったのだから、彼には僕の観たい番組を徹底的に録画してもらおうと思っていたのですが、貧乏を決め込んだ兄は生活家電の中にビデオデッキをチョイスしてくれませんでした。やはり思い通りにはいかないものですね。
何を思ったか突如上京を辞めて帰って来た兄と入れ替わるように僕は上京しました。
当初の目標どおり足しげく劇場に通い、本公演に関してはチケット獲得できれば何度も観に行きました。
大手になり、全国を回る公演を繰り広げていく彼らの成長を、一緒に全国回りながら観ていたものです。
僕のお笑い好きの原点を作ったラーメンズですが、僕の人生、彼らにどのくらいの金を貢いだだろう…逆に言うと彼らに出会わなければ、僕の手元にはどれくらいの貯金額が残っていただろう…こんなことを考えたらきりはないけどね。
ラーメンズとしての本公演が11年ほど前に無くなりファンとしてはただただ復活を願う中で、小林賢太郎さんは一人舞台のぽつねんさんを創造し世界に飛び立ち、自身のプロデュース公演KKPを定期的に生み出して、年末にはNHKで『小林賢太郎TV』を10年続けて活動してました。
一方で、相方の片桐仁さんは俳優としてドラマに舞台に引っ張りだこだったり、バラエティでもレギュラーを持ちと休む暇もないくらいの活躍の中で、彫刻家としての制作も続けていました。
ラーメンズを11年間待っていたのは事実ですが、二人とも全く活躍していなかったというわけではなく常に精力的に動いていたんですよね。そのたびに二人を追って、舞台や映画を観に行っていたから待ってられたというのもあるのですが…。
事実上ラーメンズは解散となりますが、脚の調子が良くないから舞台に立って抜群のパフォーマンスができないというのが要因にあるようなので、そこはしょうがないということで。執筆活動など、今後も頑張っていただきたい。
『はなうさぎ』のシュールさとか大好きです。
「ハナウサシリシリ」も面白かったです。アニメ脚本もやったんだから、声優業だってできるだろうよ。
でもさ、第18回公演『美大じじい』観たかったなぁ…
これがファンの本音です。
まあ、これからの活躍も期待しております。
ああ、ラーメンズへの想いが強すぎて文字量がいってしまった!
僕が気付いた小林賢太郎さんの英国紳士感は後日語ります!(まだ語るつもり)
凡人の生存確認12 ~Highiy Sensitive Person~
自分でもひくほどに、わりと堕落した生活を延々と繰り返している凡人です。
しかしながら、そんな毎日だったとしても日々健康にいられる丈夫な身体に生んでくれたことには親に感謝しているのも事実なんです。
アレルギーなどほぼなく、
好き嫌いもまったくなく(これは自分の努力だが)、
酒にも強い肝臓と、よほど腐った物でないかぎりは下すことなどない優秀な臓物と、
花粉やハウスダストも含め不衛生な環境にもすぐに順応してくれるために鼻水・涙なんかにも苦しめられない優れた気管…
なにもかにも恵まれていると思ってます。
数年前に、ある単語を見つけて、「おや?」と思いました。
それが【HPS】というもの。
【HPS】 Highiy Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)
= ひと一倍繊細な人
5人に1人が該当するのだそうで、病気…というよりも性格とか気質というカテゴリーに近いのではないかと思います。
あなたは該当する?というような簡単なテストがあって、やってみると意外にも僕は〇が多かった。
親がよく言う
「お前ほど面倒くさがりな人間はそうそうみない」
という言葉を生まれてからずっと信じてきた僕には衝撃の事実でした。
もしかして僕、気付いていないだけでめっちゃ「ひと一倍繊細な人」なのか?
繊細さのかけらも持っていないと思って生きてきた人生は、思い込んでいた自分が作り出した張りぼての自分なのか?(そこまで大事ではない)
気になった方はちょっとテストだけでも見てみてください。
僕が一番当てはまったのは、以下のこと。
- 電化製品の機械音や時計の針の音が気になってしまう
これマジでダメ。なので部屋には時計がない。人の足音とかも苦手…というか気になるタイプ。
- 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
基本的に夜型だから、日光を浴びない。仕事で強い照明などを当てる部屋や真っ白な部屋に入った時は、眼球にクリティカルヒットをもらうため、頭痛でKOする。
- 近くにいる人の口臭やたばこの臭いで気分が悪くなってしまう
これは、香水で気分が悪くなることが多いため、不愉快になるから自らニオイの強い人の近くからは離れるようにしている。自衛本能。
ただの引き籠りからくるダメ人間カテゴライズかと思っていたら、5人に1人のペースで似たような人がいるんじゃーん。仲間じゃーん。安心じゃーん。…と、普段一人が大好きなのに変なところで仲間意識を育み始める僕。
仕事がほとんどテレワークになって、何が嬉しいって電車に乗る日常から離れたこと。他の人との距離が一番苦手なんですよね。それなのにめちゃくちゃ混む駅使っているのもどうかと思っていたけども。
ここぞとばかりに家から一歩も出ない生活をしていたのですが、つい最近気になりだしたことが…。
斜め上の部屋に住んでいる人が、なんかしらの機械を部屋に置いているようで、
カクン カクン カクン カクン
という機械音が響いているんです、僕の部屋!
微かすぎる音ではあるのですが、24時間ずっとそれ動いてるんです!
今まで部屋になんて寝る時以外いなかったから、全く気にならなかったけど、ごめんだけどうるさい!
気になりだすと超うるさい!
ただでさえ不眠症(自覚はないけどショートスリーパーらしい)なのに、もっと寝れなくなってしまったよ、上の階の隣の部屋の人!
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
いや、毎日出勤すればまた気にならない生活に戻るかもしれないし、寝るためだけの部屋になればきっと元の快適さを取り戻してくれるはず…
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
え? 年末まではとりあえずリモートワークのままって決定? 社方針で全社員の50%以下まで常時出社率を下げることになった?
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
だめだぁぁ!!!
もう、無理だぁぁl!!
ということで、引っ越し決めました(あっさり)。
ただいま僕は、引っ越し作業に追われています。
でも引っ越し業者も決めてない…まずは、片付けだよ。部屋にがっさりあるこの本の山はどうしますかね…。DVDもいったい何箱になるんだろう?
そうだ! いったん実家に送ってしまえば…
親:引っ越し前に本の始末してもらわないと引っ越せないからよろしくね
そうでした! 実家も引っ越し準備中でしたよ。すっかり忘れてましたわ。
今いる部屋以上に本に埋もれた実家の僕の部屋も整理するために帰らなければと、我に返る僕。
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
だめだぁぁ!!!
もう、詰んだぁぁl!!
理想的で快適な自分だけの巣を造り上げたために、解体に頭を抱える状況に置かれた僕。
面倒くさいからもういいや、ポイ!
元来の面倒くさがりが出て、ちっともセンシティブじゃない段ボール積みの部屋の中でどの本を捨てようか悩みながら、うっかり開いた哲学書を一から読み始めて時間を無駄にしてしまう僕でした。
引っ越しまでの時間は刻一刻と迫っている…
チッ…
チッ…
チッ…
チッ…
ああ、心の秒針がうるさいよぉ!