続:田村 正和(たむら まさかず)
訃報を聞いたときはさすがに愕然としました。
ネット普及で、近年ではテレビを持っていない人が多いとか。そんな時代が来るとは思ってもいなかった凡人は、狂ったように毎日テレビを観て育ちました。
まさに人生で大切なものはすべてテレビから学んだと言っても過言ではない時代だったと思います。
そんなテレビ史にて、最もダンディだった俳優さんの訃報ですよ。
テレビの中だけで観ることができるテレビ俳優がお亡くなりになりました。
過去に少しだけこの方にふれてた記事は、もちろんこのブログの内容に沿うようにシャーロック・ホームズに寄せて書いたものです。
結果、彼の代表作は「古畑任三郎」となります
三谷幸喜が田村さんを「和製刑事コロンボ」に仕立て上げたこの作品。
全巻DVDを持っていて、何回も見直している作品。
1時間…いや、テレビサイズなので実質45分くらいで犯行から推理と検証、逮捕までが綺麗に詰め込まれている作品。いまだに色あせない古畑のスタイリッシュさ。
あまりに憧れて、セリーヌの自転車をお揃いで買おうかと迷っていたくらいです!
…ちなみに、高額過ぎて購入を断念したところも凡人的エピソードではあるのですが。
「古畑」という作品自体は1994年から始まったシリーズですが、それ以前の田村さんのダンディーなイメージはトレンディドラマになるんでしょう。
「ニューヨーク恋物語」が最も紳士だったんだろうイメージ。
大人の物語だったなぁと当時の僕は思っていたくらいでヒットはしていない。
僕の中に根強くあるのは「パパシリーズ」のイメージですね。
こっちじゃないです。
田村正和dvd「パパとなっちゃん 」DVD-BOX 全10話を収録した5枚組 DVD 田村正和/小泉今日子
ダウンタウン浜田が役者出演してて話題となった作品。もちろん観た。
ではなくて、パパと言えばこっちですね。
パパはニュースキャスター TV版全6巻 + SPECIAL + お正月スペシャル + 帰って来た鏡龍太郎スペシャル [レンタル落ち] 全9巻セット [マーケットプレイスDVDセット商品]
突然3人の子持ちになった独身貴族のニュースキャスターの一変した生活を描いた作品。豪華なマンションで悠々自適に過ごしていた毎日が急にわが子として訪ねてきた少女たちに振り回されてしまう。コミカルな田村さんが最高にカッコ良かったです。
そうか、どちらかというと田村さんの役柄は振り回されることが多いかもしれない。古畑では今泉くんがめちゃくちゃ振り回してましたからね。
私生活を見せないほど役者業に徹していた俳優さんだったからこそ、コメディシーンが印象的なんでしょう。
都市伝説のようにNGシーンを出さなかった人だったと言われていますが、コメディでNGシーンがないってすごいことだよなあ。
改めて、もう一度作品を見直したいと思っています。
しかし「パパはニュースキャスター」に関しては、VHSで録画したテープしかないんですけど(持ってる)、再生のために一度DVDにしないと駄目だなぁ…。
しかし高いなぁ、お値段↑…
当時、研究系文書が流行っていたのを覚えていますか?
類にもれず古畑にも研究本が出てました。
シルエットだけで田村さんとわかる表紙、すごいですよね。もちろん持ってました。
どんだけハマっていたんだ、僕は。たぶん実家にまだありますけど、今売ったら高く売れるのだろうか?
書籍の中では、三谷さん本人が書いた小説がお勧めでした。
映像化されているエピソードを小説にしているものや、ラストが少し違うものなど読み物としてとても面白かった記憶があります。
この頃の僕は、三谷さん関係の書籍は全部読んでいたので、もうマニアの類です。
ありふれた生活シリーズはすごくくだらない暇つぶしに最適です。
いや、褒めてますから。
田村さん ご冥福お祈り申し上げます。