英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

凡人の生存確認3 ~Late Shift(レイトシフト)~

実質家にこもっている時間が長い凡人です。
基本的には引きこもり体質なので、特に苦痛はないのですが…。さすがに長いよね、自粛。まあ頑張ってます。

さて…ともあれ時間的な余裕ができてしまいます。

一番は会社に行かなくてもいいというところで、身支度に掛ける時間と通勤時間がまるっと浮いてしまいます。
となると暇つぶしを…というわけで、ゲームをやりこんでしまうダメ人間です。

 

ukgentleman.hatenablog.com

 そんな中、映画さながらのゲームということで話題になっていたゲームがswitchでセールしていたので、買ってみました。

もともとは映画だったそうです。

 


Late Shift (Music from the Interactive Movie)


視聴者参加型とでもいうのか、画面上に時々選択肢が出てきて、好きなほうを選ぶと結末が変わっていくというシステム。スマホ連動型ドライビングシアター上映企画だったらしいのですが…いまいちルールがわかりません。それをゲームにしたというちょっと異色のものですね。


その昔『仮面ライダー龍騎』において、番組の途中で
「あなたの望む結末は?」
という電話投票をして、エンディングを視聴者に選んでもらうというやり方をやっていたのを思い出しました。


仮面ライダー龍騎 スペシャル 13RIDERS(未放送版)

結局DVDを買わないと、選ばれなかったもう一方のエンディングを観ることはできないので、これはこれで商売的にはありだなと思ったあのころ…


僕はノベルゲームが好きなので、『弟切草』や『かまいたちの夜』のような感覚のゲームだろうと昔やったことのあるものと比較して考えていたんですが。


サウンドノベルエボリューション1 弟切草 蘇生編 PlayStation the Best


映画でした。がっつり映画。


かまいたちの夜』も選択することでストーリーが変わっていくタイプだということは変わりないのですが、考える時間はあります。だって画面上は静止しているので。


『Late Shift』は全編実写映画なので、とにかく考える時間がないのです。

エレベーターを使うか階段を使うかという選択も、瞬時に判断することを要求されます。いちいちこっちに選択させます。
これ、何がネックかというと、1回目のエンディングを観た場合、もちろん2回目は別のエンディングが観たくてゲームを繰り返すんですが、

「前回の選択はどっちだったっけ?」

と考える時間が、まぁない。ほぼ直観か、いつもの自分の判断の逆!という選択の仕方。

一度決定した選択肢には色でも付けてくれたらいいのに…。

しかも多い。選択ポイントが急過ぎて焦る。もうちょっと間があってほしい。慣れるまで数回時間切れになりました。

 

さらに全編字幕(当たり前)なのに、字幕の読解が追い付かないうちに消えます。

文字を読むのは人より早い方の僕ですが、それをもってしても「早いわ!」と呟いてしまうほど。

そしてスキップ操作がない。

早送りもできない。

一度見た映像を何度も繰り返し見なければならないという苦行。

眠くなる…のに、選択肢が出てきて慌てる。

 

そういう意味でゲーム性は高いのか?

 

あと、字幕の文字がちょいちょい雑に間違っていて、興味をそがれるという点もだいぶ苦労しました。なにぶん考える時間が極端にないので、誤字に「ん?」ってなるとそれはもう選択肢で躓きます。いえ、転びます。

 

マルチエンディングタイプでこんなにコンプリートに苦戦したゲームあまりないですが、久々にやられました。
ちなみになぜこのゲームに手を出したかというと、この脚本を手掛けたのが、映画版『シャーロック・ホームズ』と同じ人なのです。


シャーロック・ホームズ(吹替版)

マイケル・ロバート・ジョンソン氏…、しかし僕はこのホームズを認めてはいないんですが、三作目の公開も決まってしまうほど世界的にはウケがいいらしい…。

 

ukgentleman.hatenablog.com

 

あと、舞台がイギリスなので撮影がすべて英国です。街並みや建物など、映像は素晴らしかった。映画なので、映像クオリティーは素晴らしく良いです。

暴力的シーンも暴力的で、ちょっと引くくらいリアル…(ダメな方はご注意ください)。

 

 

総評で言いますと、2つくらいエンディング観たら飽きる…けど、映画としてはストーリーしっかりしてて面白いです。ストーリーに入り込み過ぎると、選択する作業が煩わしくなってイラっとします。なので、映画としてみたかったかも…。全編きれいな英国英語なのでそこそこ聞き取れませんけど。


実験的な段階のゲームかなと思いましたけど、ちゃんと根っこからゲームとして創られていれば(もとが映画じゃなければ)もっと充実した作品になったのかなと思います。一本映画を見る感覚でゲームは終了する(二時間でエンディング)ので、とてつもなく時間があるときには楽しめる暇つぶしゲームです。

STEAM版もあるみたいですね。映画館に行けない今、この値段で試すのもありかと。