日本の秋、シャーロックの秋
空ー前絶後のォォ!!!!
超絶怒涛の英国紳士ィィィ!!!
ミステリーを愛しッ!! ミステリーに愛された男ォオオオ!!!
書籍、ドラマ、アニメ、すべてのホームズの産みの親ァ!
そう我こそはアァ!!!
コーナァァァン!!! (ボコッ!ボコッ!!) ドイルゥゥゥゥッ!!
イェェェエエエエエイィーーー!!!!!
シャァァァァーロォックッ!!!
わざわざネタを見直して、サンシャイン風に紹介してみました、今回のシャーロック祭り(しかし予想以上に鬱陶しい入り方になりましたね、すみません。ただ、ドイル氏が全力でやったら楽しそうだと想像してニヤつきました)。
もちろん、最後の一言が書きたくてやりました。文字でもやりきった感出ますね、池崎すげー。
原典『シャーロック・ホームズ』を原作という名のものにいじくるドラマとアニメが放送開始となり、ようやくどちらもちゃんと観ました。
多分、どちらも全話鑑賞すると思うのですがさらりと感想くらいは残しておこうかなと思います。
まずドラマ。ややこしいので、『月9シャーロック』として話を進めようかと思っています。
そもそもどんな話になるのかというところもまったく謎のままドラマはスタートし、始まってみると『シャーロック』ってタイトルの意味は何かな?というくらいなにも原作とかぶっていなかったという無視っぷり。
ドラマのタイトル『獅子雄』にしようよ。『ホマレ』でもいいよ。
そもそも日本人なので英国紳士じゃないし(重要)、職業の設定だけは使ってましたが、ワトソン役の精神科医は一話目で医者も辞めてるし、しかも不正で医師免許取ってるから今後医者復帰もないし。
オリジナルストーリーとしてやった方がまだ良かったんじゃないだろうか?
今からでも遅くないから、『獅子雄』ってタイトルにして、包帯ぐるぐる巻きなのに笑っていることだけはわかる自称最強の剣客になったらいいのに。推理じゃなくて、チャンバラしたらいいのに。
ストーリーとしては、良く出来ている話だと思います。
まだ2話しかみてないですが。
『アントールドストーリーズ』というだけあって、原作にかなりチョロッと出てきた、「だからどういう事件なんだよ、それは!」とツッコミたくなるような部分をつついて掘り下げてテーマを創っているかんじですね。
どちらの話も狂った女性に恐怖を感じさせるストーリーでした。なんなら、主演の二人よりも演技力がすごくて、【犯人はゲストの中で一番演技力の高い人】の推理ドラマのバレバレあるあるになってしまっています。
多分アイリーン・アドラーにあたる役だったと思われる菅野美穂。原作をリスペクトするなら、せめてディーンを欺くほどであってほしかった…。それとも、もう一度登場するとでもいうのでしょうか? は! 最終回までの伏線なのか?
主要人物としてまだ登場していないハドソン夫人も気になります。
というか、共同生活場所がキレイ過ぎて、あれもホームズ感がなくて…もう。
水浸しになってた前の部屋の方がまだ世界観が近い、いやそれよりもあの部屋の荷物量からどうやったら台車で移動できるくらいの物量に減らせたんだろう。推理よりも気になる点が満載です。
『月9』にも『BBC』にも言えるんですけど、ドラマの絶対前提として、この世の中にドイル氏は存在しない、もしくは世の中の書物に『シャーロック・ホームズ』という有名シリーズはないということがあるはずです。
『ガメラ』が存在する世界には亀という生物がいない設定なのと同じというか。
なのに『アントールドストーリーズ』という副題がついている。何を元に語られていなかったというのかとても疑問です。だって、主人公の名前シャーロックじゃないし、シャーロック・ホームズというシリーズは存在しない世界観だと思っているんです。
そんな中、タイトルは『シャーロック』。どう決着をつけるおつもりなのか、今後の僕の見所になります。一回としてシャーロック出てこなかったらどうしよう…。
そしてアニメの方、『歌舞伎町シャーロック』。
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比較するとこちらは実にシンプル。
名前と設定はまるっと同じです。世界観を英国じゃなくて、(少し未来の)歌舞伎町に置き換えただけで、設定はほとんど変わっていません。
主人公シャーロックではなく、ハドソン夫人(オカマ)のキャラを創り上げたら、否応無しに歌舞伎町設定するしかなかったというような感じ。唯一違うのは、モリアーティがシャーロックの部屋に出入りする少年になっているところ。
は! これも最終回までの伏線なのか? ネタバレしちゃってる?
新宿歌舞伎町にて起きる奇妙な事件を、日本に住む変人シャーロックはどのように解決するのかというところで、日本のテイストを加えています。
その要素が推理落語。
変人シャーロックは落語が大好き(でも下手)ということで、事件推理は一席披露してから解決という流れのようです。一休さんのポクポクポクチーンみたいな、演出ですね。
原作は脳内で全ての推理を組み立ててから種明かしをしますが、推理落語をすることで種明かしの前にこちら側にヒントをばら撒いてくれます。『BBCシャーロック』も可視化していて、シャーロックの脳内の字幕が高速で表示されるから観ている方が置いていかれない、楽しめるという要素になっていました。ペーソスとしてとてもよい。
残念なことにこの落語、今回一切の役に立っていないのがねぇ…。
まあ、第一話は人物や設定の紹介みたいな扱いではあるので、今後に期待します。
あと、パイプキャットの歌のシーン、要らないよ?
推理落語というと、読み物を思い出しまして。
これもなかなか癖のある方々が名を連ねてて、大変面白くさくさく読めました。
我孫子武丸さんが書いているということで購入したんですが、確かにこの人の世界観って推理落語。
腹話術探偵シリーズとかもまんま落語だし。というよりも彼の文章はほとんど『かまいたちの夜』だし。
名作ですけどね。死ぬほどやったわ。
全シリーズでいうと、ドラクエレベルのプレイ時間だと思う。
ということで、初回放送では、アニメの圧勝でした。
シャァァァァーロォックッ!!!