英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

セバスチャン(Sebastian)

英国紳士といえば、セバスチャン!


もちろん、タイトルはあえての、1単語です。

誰が頭に浮かんできたかで、あなたの中のセバスチャンが決まります。

 

語弊はあるでしょうが、セバスチャンは英国紳士です。

僕が知っているセバスチャンは皆、英国紳士です。

 

皆さんの脳内にいたセバスチャンは誰ですか? 

僕と違うセバスならば、ぜひとも教えていただきたい。

 

まずは、基礎知識から。

セバスチャンはヨーロッパに多い男性の名前だそうです。
日本における太郎とか、アメリカ的にジョンとかのポジションでしょうか?
少なくとも、日本で〔太郎〕と名付けられているのは、書面を書くときの例文彼氏のほうが圧倒的に多いでしょう。

東京太郎とか、大阪太郎とか、市役所太郎とか。

CMでおなじみの3太郎も、浦島太郎が唯一〔太郎〕ですよね。


あとはドカベン山田太郎とか、

石田太郎とか…あ、これは石田純一の本名だった。

 

そんなわけで、多い名前でふっと思い出せる人なんてあまりいないというか特定できにくいと思うんですけど、セバスチャンといえば職業はもう執事ですよね。
ですよね?
ね?

 

執事といえばセバスチャン。まさかの職業縛りです。


黒服に身を包んだすらっとした長身で、

屋敷に入ると出迎えてくれて、

時間になると紅茶を届けてくれる、朝起こしてくれる、憧れの執事という存在。

憧れているのは凡人だからではありません、庶民だからです。


日本でセバスチャンといえば、間違いなく執事です。
さあ、誰が浮かびました?

 


真っ先に僕の頭に浮かんだのは、この人。


ペリーヌ物語 ファミリーセレクションDVDボックス

 

何の誰?

といわれるとややこしいのですが、これはペリーヌ物語

の、セバスチャン(初老)。

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記憶の中の最初の執事です。


僕は子供の頃に繰り返し観ていた大好きな名作劇場において、

執事ポジションでセバスチャンが数多く出てくることに気付いてしまいました。

 

そのせいで、一時期は「セバスチャンとは執事を表す言葉」だと思っていました。
定着する前の〔コンシェルジュ〕みたいな単語というと伝わりますか? 

〔執事〕のフランス語かな、みたいな思い込みです。

その後、それはマジョルドムというのだと知り、

英語ではバトラーなのだと知り、

学生の僕はショックを受けますが、大人になる前に調べて本当に良かったと、恥をかく前に調べて良かったと心から自分を褒めました(せっかく過去の恥を回避できたくせに、ブログで普通に書いてしまっているこの醜態はいったい?)。


ともあれ、名作劇場にはヨーロッパのだいたい貧困の生活が描かれ、対称として金持ちの名家が登場し、そこにはセバスチャンという名の執事が比較的存在していたのです。

 

控えめながら、当主様にその人生をささげ、陰ながら支えるのがクールでスマート。
まさに英国紳士です。

 

 

執事といえばセバスチャン(何回言うんだ)。

 


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アキハバラ電脳組』では、執事だから改名してセバスチャンと名乗っているケースも出てきてたので、幼い僕が混乱したのはあながち少数派意見ではないのだろうと思っています。セバスチャン=執事となる未来も、きっと日本ではあるのでしょう。

 

そして、日本においてその地位を確立してしまったセバスがこの悪魔です。
(あ、ネタばれになるのかな、これ)


黒執事 1 (1) (Gファンタジーコミックス)

 

まずはその世界観ですよ。
19世紀末期。

英国の名門であるファントムハイヴ伯爵家の若干12歳の我儘当主シエルに仕えるセバスチャン・ミカエリス

全てのことを完璧にエレガントにスマートにこなして、博学で、尋常じゃなくお強い(なんたって悪魔だし)。
完璧な執事であり、悪魔…じゃなくて、ダークな部分も秘めていて、どS…じゃなくて、主人にも厳しい。

 

英国紳士の鏡です(偏りがすごいよ、僕の)。

世界観や切り裂きジャック事件など含め、とても英国要素を突き詰めて描かれている作品だなと思って読んでおりました。

まさかの巻数が出るほどの人気連載になったあたりでさすが切り上げましたが…(悪魔過多による)、執事という分野を世に広めたのも間違いなくこの本でしょうね。


乙女ロードとか執事喫茶とか…、付き合わされる身にもなってほしいと思う僕はセバスチャンを恨んでいます。さすがに愛と勇気だけを友達にして、誰にも会いたくないと思いましたよ、あの空間(行った…)。


確かに黒服を着こなすほどではないにしても、

知識・教養は(偏りがすごいけど)負けてないと思うし、

アフタヌーンティーセットもちゃんと(自前で)持ってるし、

そこに並べる軽食・スイーツくらいなら(自力で)作れるし、

英国式紅茶もちゃんと正式に淹れられるからな!

 

 

水嶋ヒロ(実写版)はさばの味噌煮に拘っていたときの方が好きだったぞ!(仮面ライダーにも無駄に詳しい)

ぞうきんを煮込んで口にするシーンは名作だ!


仮面ライダーカブト Blu‐ray BOX 3<完> [Blu-ray]

 


シエルが剛力というキャスティングだったことが一番の悪だぞ、この作品!(暴言)


黒執事


水嶋はセバスチャンというよりも、ぜんぜんただのヒロだったなぁ…。

っていうか、ヒロはヒロ以外の役者になってない気がする…。

あ! あ! だから映像に出なくなったんじゃ、ないよね? ないよね?

 

 


いやー

なんやかんやゆーとりますけども、とどのつまりは、
セバスチャンという名の執事は、英国紳士だという話でした。