英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

エドワード・ハードウィック(Edward Hardwicke)

グラナダ・ホームズの二人目のワトソン。

第3シーズン14話以降から41話までのあいだのホームズの相棒となります。

 


ブロマイド写真★海外ドラマ『シャーロック・ホームズの冒険』ホームズ&ワトソン-シルクハット・カラー/ホームズ(ジェレミー・ブレット)


役者さんはイギリス・ロンドン生まれで、アメリカ育ち。
父も祖父も俳優ということで、演劇学校にもいかれていた方、演劇や映画で活躍されていたそうです。残念ながら、僕はホームズシリーズにてお名前を知ったので、その他の作品は、「あ、ワトソン役の人だ!」という認識で観た感じになります。


グラナダでは生還したホームズと出会うところからの登場となり、「最後の事件」から2年後の開業したドクターワトソンということになります。


一代目ワトソン役だったバークとは友人関係であり、交代後は私生活でもブレット・ホームズと親しくなり、番組制作後期には精神面でも支えになっていたそうです。


「高名の依頼人」や「瀕死の探偵」のエピソードにおいては、ベッドで横たわる弱った(演技をしている)相棒に医師としても親友としても寄り添うシーンがあります。
こちらの2つは僕が大好きな話でもあるため、その時のワトソン役であるエドワードは適役であり、印象深く残っています。
これはあくまでも僕の好みの問題ですが。


シーズンの始まりとなる「空家の冒険」は実に原作に忠実で、死んで2年たったホームズが彼の診療所に急に登場するシーンは一緒になって声を上げたものです(もちろん原作を読んでいるので判っているのですが、それでも嬉しいシーンだから)。
そして窓辺に映るホームズの胸像を15分おきに健気に回転させるハドソン夫人の可愛さも絶妙です。
しまった、「空家の冒険」の方が好きな気がしてきた。


エドワード・ワトソンは、原作よりももっと親身になってホームズに寄り添い、助手として書記として活動していくようなタイプでした。
「彼が別の調査を行っている間に、自分だって」と依頼人の役に立つように動き回ること多々ありました。ホームズに習って、推理する事もありましたが、その度にホームズに上をいかれて嫌な思いをさせられるのに、友情は変わりません。
ときおり、調査のためにゾーンに入っているホームズの常識のない行動を「彼の癖なんです」などとフォローしてあげる関係性はまさに紳士的でほほえましくもあります。

 

原作でもその他の作品においても、ワトソンの位置づけはコミカルで、ホームズとの対比として出されていることがありますが、エドワードのワトソンはとても英国紳士で、頼もしい相棒として表現されています。名探偵の信頼度も原作以上に高いようにみえます。

 


シャーロック・ホームズの冒険[完全版] DVD-SET3