ウィリアム・ジェームス・モリアーティ(William James Moriarty)
英国紳士に憧れているくせに、どちらかというと感情移入は悪側に寄り添う凡人です。
ヒーローよりもヒールに肩入れしちまう傾向にあるのです。
ということで、今回はこの作品をご紹介。
憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
原案:コナン・ドイルということでキャストはすべて原典を当たってます。
ホームズ側ではなくて、宿敵モリアーティ視点で物語は進みます。
孤児であった少年がなぜ、いかにして犯罪のスペシャリストとなったのか、なぜモリアーティ卿となったのかというところから話が始まり、本作では宿敵となるシャーロック・ホームズは2巻にならないと出てきません。
若かりしモリアーティは表向き大学教授をやっておりますが、クライムコンサルタント(犯罪相談役)という一面もあります。
完全階級制度により弱い立場の人間を人以下の扱いをする貴族がはびこる腐敗した世の中を改善すべく、モリアーティ一味は暗躍します。
犯罪者ではありますが、結果として弱者の味方でもあるモリアーティを描いています、とてつもなくかっこよく。日本で言うなら必殺仕事人みたいな感じですね。
しかし原典をよくかみ砕いた作品であり、世界観であり…。かなりハマりました。
原典では六回ほどしか登場しないおじいちゃんモリアーティを美形に描写し主人公にしたうえで、各話組み立てもきれいです。
モリアーティ一味の中には原典ではおなじみのモラン大佐もいる!
ここが憎いんですよ。
憂国のモリアーティ 8 (特装限定版)<最終巻> [DVD]
さあ、この作品先日よりアニメ化開始となりました。
楽しみでなりません。
ただ、まだ原作は完結していないので途中終わりになることは間違いないでしょうが…へんなアニメオリジナルという最終回にだけはしないでほしいところです。
この秋の期待値高めアニメの紹介でした。