英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

君の周りで何か事件が起こったら、ベーカー街まで知らせてくれたまえ

ニワトリが先か、タマゴが先か

 

僕がホームズに出会ったのは間違いなく親からのプレゼントなので、

小説である原典が僕の中の「最初」です。

 

そんな僕はの現在の犬好きは、

コイツの影響なのかどうかは今のところ判りません。

 


名探偵ホームズ Blu-ray BOX

 

一つだけ言えるのは、幼少期に犬に追いかけられて以来、

ずいぶん犬から逃げていた記憶はあります。

 

当初イタリアの国営放送との共同開発でという流れで制作に入ったアニメで、

イタリア側からの要請で“犬”を擬人化することだけは決められたのですが、

結局すったもんだあって(事情はいろいろな説があるようです)イタリア側が手を引き、お蔵入りになりそうだったのをジブリ前の宮崎駿氏が監督することで、劇場版として上映されました。

 


劇場版 名探偵ホームズ [Blu-ray]

それがきっかけとなって、テレビ放送となるわけですが、テレビ版の方が好きな僕にとっては劇的な流れでの出会いでした。

そう言えばこの頃、『ワンワン三銃士』とか『銀河鉄道の夜』とか、

擬人化多かった気がしますね。時代かな?

 

当時のアニメ作品で僕がはまっていたモノというのは、今観るとどうしても泣きそうになります。なぜって、もう大半の声優さんの声を聞くことが叶わないからです(歳がばれるぞ)。

 

ホームズ役の広川太一郎さん、モリーティ教授役の大塚周夫さんなどなど、大好きな声優さんばかり。そしてゲストキャラも豪華で豪華で…、しかし当時は普通だものな、この豪華さ。声優さん達の苦労がうかがえます。そして後身がどうなのさというところもちょっと気になるのです。(声優好きの僕の話は良いとして)

 

脚本でも原典ホームズを少しずつ取り入れるような話にはなっています。

基本は名探偵と盗賊一味の追いかけっこなので、モリアーティ教授が怪盗ルパンなみに、さまざまな方法で王冠とか金塊とか宝剣とかを盗もうとしたり、偽金を造ったりしています。しかしこの悪の天才モリアーティ教授が、もう発明家としてやっていったほうが食えるんじゃないの?というくらいの能力を発揮します。

怪鳥プテラノドンという飛行機を開発し飛んで逃げたり、潜水艇に自由自在のアームが付いてて、改訂の財宝をがっぽがっぽあさったり、ホームズを尾行するために煙幕を張った低空飛行する車で『雨雲』となって身を隠したり、しかもその車は空陸地に対応していて、地面に潜れたりと、彼の創り出すマシンはオールマイティー。なにかしらの財宝を狙う必要がどこにあるというのか。

アニメ後半になると、彼が造るマシンによってロンドン市民を襲うから、ホームズが動くと言うようなコンセプトになっていってました。そしてスコットランドヤードも一味討伐のためによく分からないマシンを開発して、彼らを追い詰めたりするので、どちらかというとドロンボー一味のようなシーンも満載でした。

 

作品を観ていて一番思うのは、レストレード警部の銭形リスペクト感ですよ。

モリアーティ一味を追う姿は、もはや「ルパンルパーン!」が聞こえるし、

飛行機や潜水艇にしがみついてなんとしても離さないぞというスタンスはまさに宮崎監督ならではのそれです。

飯田昭三さんの声がいつの間にか納谷吾郎さんにも聞こえるほど。

そう言えば、山寺さんが誰でもがなれば銭形になれるとか言っていたな。あの人のノドを誰もが持っていると思ってはいけないけれども。

※銭形警部の声マネを30分やったら、普通に3日くらい声つぶします。よい子はマネしないようにしましょう。 

 

 この記事のタイトルは、アニメ次回予告時の決め言葉で、ワトソン役でもある富田耕生さんのナレーションです。

原典のホームズにもはまっていた僕は、この言葉通り

「絶対にベーカー街に行かなければ!」

と心に決め、死ぬほど苦手な外人ばかりの世界イギリスへと(ちなみに現地に行けば自分が外人という事実に気付いていない)向かう決意をします。

 

英国紳士に憧れる僕ですが、実は外人がとてつもなく苦手です。

もちろん克服しようと、ネイティブの学校を選んだ経験もあるのですが、

この体質は治りませんでした。