凡人が憧れて25 ~分母の話~
先日、ある話を聞いて驚愕した件を取り上げたいと思います。
スラムダンクセクハラというワードが存在するということです。
SLAM DUNK(スラムダンク) 完全版 全24巻・全巻セット (ジャンプコミックスデラックス)
簡単に言うと、
「あの名作、スラムダンクを知らないの? 読まないといけないよ!」
とスラムダンク世代が豪語するという話です。
もちろん僕は、世代なのでちゃんと読んでいますし、持ってます。
先人の知恵としてスラムダンクほどの名作は読まなければならないという教えなのでしょう。
もちろん名作です。否定はしません。
それは絶対言えますが…
じゃあ、あなたはその後のバスケマンガの名作を知ってますか?ということになると思うのです。例えば「黒子のバスケ」とかね。
バスケマンガの金字塔としてスラダンを提示するのであれば、比較してちゃんと若い世代が支持している黒バスをちゃんとおえているのか?
これが分母の話です。
バスケだけで言えば、「DEAR BOYS」にもスラムダンク時代にちゃんとハマっていました。
八神先生の描く女子の表情や、筋肉と洋服の重なりの表現(ここ大事)が魅了的で、僕の中では代表作です。体のラインの描き方は群を抜いていると思っています。
DEAR BOYS ACT3 コミック 1-21巻セット (講談社コミックス月刊マガジン)
バスケの漫画をお勧めするのであれば、今売れている漫画にも手を出して分母を広げようという話しです。
バスケだけではなく、様々なスポーツにおいても名作漫画はあります。
「YAWARA!」にはまった人もいると思います。
YAWARA! 完全版 コミック 全20巻完結セット (ビッグコミックススペシャル)
オリンピックに合わせてアニメも放送されて、ブームとなった作品です。だとしたら、「オビギュ」も読んでほしい!
柔道部物語も読んでください!
そして少しでも小林まこと先生に興味が出たら、代表作の「What's Michael?」に触れてほしい。
猫好きなら一巻だけでいいから読んでほしい…そう感じるのです。
What’s Michael?9巻め (イブニングコミックス)
柔道だけで言うなら、野球マンガの金字塔「ドカベン」だってまずは柔道の話です。
パワハラとかね視野が狭いという話ではなくて、分母を広げてほしいなと思うのです。えり好みせず、どの時代の漫画も見続けないと助言なんてできません。
興味ある所に触れて、それの原点は何なのかを知る楽しさ(原点なんてものはない、前衛的なものをゼロから生み出したなんてもはやあり得ないから)に気づいてほしいのです。
だからこそ、僕は原典が好きなのです。