凡人が憧れて23 ~探偵と名の付くもの~
春からのドラマのスタートが遅れています。
これも新型コロナの影響で撮影が進まないからなんですが、その番組の穴を埋めるために過去のヒットドラマの再放送を再編集でやってくれるのはちょっと嬉しいところ。
新しいドラマで当たりはずれを見極めるよりも、ちゃんとした話題作を間延びせずに編集しなおした特番。間違いないというのがありがたいです。
そんな中でも、当初の予定通りに放送されているドラマの中に、探偵ものが始まりました。
もはや英国紳士にじゃなくて探偵に憧れているのかというほど、凡人は探偵に目がありません。
原作は漫画なので、実写化ドラマです。主人公明智五郎を中村倫也さんが演じており、再現力もだいぶ高めな仕上がりで、第三話まで放送されました。
衣装はもちろん、助手の小林一号のイチゴカーなども実に丁寧に作りこまれています。
所見の段階で僕は原作を読んでいたため、番宣を観て感心したくらいです。
ただ…再現ばかりか、かなり忠実に原作の内容を書き起こして脚本が造られています。というよりも脚本書いた?というほど、原作の吹き出しのまんまです。漫画のテンポが良い作品はときどきそういう際限のされ方するけど、だったら漫画のままで読むからやめてほしいというのが僕の本音でもあります。
原作ファンは、忠実が好きという人も多いから、しかたないのでしょうが…。
ストーリーはサスペンス要素が強いので、謎解き要素は強くないです。
主人公は、美食家探偵・明智五郎
”食”に纏わる殺人事件を、”食”を通じて暴いていく
究極の”グルメ・エンターテインメント”
公式にうたっているのですが、さほど食を通じて暴いていないというのが本当のところです。
どうせならもっと、『美味しんぼ』くらい、
「世の中のすべての問題は、料理で解決できる」
の勢いでやっていただきたい。
いじめや社会問題まで、食で解決しようとする暴力的なストーリー。大好きです。
そういう意味では、こちらの探偵のほうが、食を通して推理しています。
主人公は食うことが好きな探偵。ただあまりにも好きなので、事件の物証とかも食べます。しかも大食い。事件関係なく、すごい量食べます。
探偵とはどうしてこうもみなさんクレバーなのか。そして僕はそのクレバーさに魅かれてしまっているわけか…。
『喰いタン』も実写ドラマ化してます。
原作忠実ではなく、ほとんどジャニーズありきのオリジナル作品でしたが、少年隊・東山とV6・森田という大御所共演はなかなか見ごたえありました。
エンディング曲が好きだったなぁ。
さて今回の「探偵」はどのような評価となるのでしょうか?
火サス的な大型枠サスペンスも再放送バンバンしてるほど、もう収録済みのものは放送できるものがないんだろうなと局側の裏事情を感じてしまいますね。
どうせなら、昔の探偵モノ全部やってくれないかなー。