英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

凡人が憧れて21 ~ 膝とゴムボールと僕~

僕の膝の裏にはゴムボールが埋まっています。
というのは嘘なんですけど…

じゃなくてね。

子供のころから膝裏がぷくっと丸く膨らんでいることには気づいていました。


痛みがあるわけではないし、違和感も特になかったので、あんまり気にしたことはなどなかったのですが、この年になってだいぶ膨らんできたというか、ゴムボールが大きなものに変更されたんじゃないかと疑うようになりました。

入れ替わっている?


君の名は。

 


まさか夜の真っ暗な道を一人でテクテク歩いていた時に、
僕の上空に未確認飛行部隊飛んできて、
検体としてちょうどいいと僕をその飛行物体にふわりと連れ去り、
別銀河系のやたら黒目のでかいツルンとした生物たち数名に囲まれて、
僕の脳内にある佐保と地球の役には立っていないだろう全ての情報をコピーされ、
そのオタクな情報の代わりに何かしらの物体を体内に埋め込まれ、
そんでついでにその時の記憶だけをマルっと消去され、
何事もなかったかのように地球に戻されたんじゃないかと思い…。

きゃーーーーー!!

 

真実を求めて病院に行ってきました!

 

 

僕:先生、キャトルミューティレーションです!
医者:違います。

 

すごいよドクター! 

一瞬で言い切ってくれました。

 

そして僕の膝のことを診てくれました。
診察後、ドクターは僕に行ってくれました。

 

医者:歳のせい…

僕:違います。

医者:聞いて。

 

老化が原因だと言われたくなくてダッシュで逃げ帰るところでしたが、

無理やり自分の体に何が埋まっているのかを伝えられました。

 

膝の水がたまるところが後ろに出てくる症状は稀にあるようで、僕の脚が昔からそれなんだそうです。

なんだよ、グレイが惑星規模の爆発物を埋めたと思ったのに…
NASAレベルの開発が宇宙において何かしらの逆鱗に触れて、僕の足を中心に銀河系を一瞬にして消し去ると思ったのに…。

そのくらい被害が大きくなると思ったのに…。

 

医者:歳とともに大きくなることもあって…

僕:違います。

 

頑なに加齢を否定。

絶対なんか埋めてあるもん! 

銀色のぎょろっとしたつるんとしたぶどう羊羹みたいなヤツのせいだもん!

記憶あるもん!(ないよ)

 

 

医者:ま、問題ないでしょう。

 

どちらかというともはや脳に問題ありというような、こんな横柄な態度の相手にも診療してくれるなんて、ドクターいい人ですね。憧れます。

ひょっとしてお名前ワトソンですか? ジョンですか?

 

そんなわけで、結果でいうと特に脚を見せびらかすような職業でもない限り、放置して

も大丈夫じゃないかということでまずは一安心。

 

医者:水抜きます?

僕:…注射? 針?

医者:はい。針。

僕:やだ、怖い

 

爆発するのはしょうがないけど、水を抜くのは痛そうでヤダと、なんかよくわからない理由でその申し出は断りました。

抜いてもいったんゴムボールがへこむだけで、また溜まるかもしれないよって言われたから、いったん放置に。

 

医者:診断結果は『ベーカー嚢種』です。

 


シャーロック・ホームズ語辞典: ホームズにまつわる言葉をイラストと豆知識でパイプ片手に読み解く

 

…なんですって?
なにその名前。
素敵!

 

僕:ベーカーって、ベーカー街の?
医者:違います。
僕:やった!
医者:だから違うって。

 

シャーロック・ホームズ好きの僕の脚に、シャーロック・ホームズにまつわる物質が装備されました。
もはや無敵です。

ありがとう、キャトルミューティレーション! ありがとう、星新一


星新一ショートショートセレクション(全15巻セット)

 

きゃーーーーー!!

攫われたりもするけれど、わたしは元気です。(※これはハヤオ)

※一番好きなシーンは、あの女の登場シーン

「わたし、このパイきらいなのよね…」

 


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