銀の匙(silver spoon)
日本ではコウノトリがくわえてくるらしい赤ちゃん。
西洋では、
「銀の匙をくわえて生まれてきた(born with a silver spoon in one's mouth)」
と言うそうです。
友人にお子様が産まれたという連絡を受けたので、いつもどおり飾り用の銀スプーンと普段使いのお子様用スプーンをセットにして送りました。
プレゼントに悩むのは好きじゃないので、僕のところに来た出産連絡に対してはほとんどこれで返してます。
僕がイギリスアンティークにはまった頃、本で見つけた子供用の豪華な彫りのある1本のスプーンが、僕と銀の匙の出会いです。
なんで子供用なのにこんなに豪華なものを?
という疑問から調べ始め、洗礼式にスプーンを贈っていたということを知ります。
そして洗礼式の存在もこの時知る…無知。
日本人でいう箸であり、宮参りのこと。英国っぽくて良いじゃないですか。
銀…魔よけ・厄払いの信仰
金じゃなくて、銀にするあたりがなんともスマート。
そしてこれを贈られた子供は一生食べるのに困らないというのも素敵。
贈られた側からも、場所をとらないという部分でとても重宝されます。
無駄な英国知識が僕の底辺に近いスマートスキルをちょっとだけ上げてくれたのは確かです。
さて、この風習は大ヒットマンガによって一般的な知識になったと僕は思っています。
銀の匙 Silver Spoon(14) (少年サンデーコミックス)
大好きなマンガです。
タイトルを見たときその意味だけは判ってたけど、まさか農業学園モノとは想像できませんでした。
『鋼の錬金術士』の作者だってこともありましたけど。
主人公成長型のストーリーテンプレートとしてはありがちですが、寮付きの農業校に入学した理由はちょっと弱い気がしました。
特殊な環境の学生生活を知るにはとてもいい教材です。普通科を選んだ根性無しの僕にはその決断は間違いなくできない(だから志望理由が弱いと思っている)。
予想よりもアニメ化がちゃんとしていたことに驚きました。
文字で追うよりもストーリーが入ってくるし、原作をあまりはしょらずに進んでいったのでかなり評価高いです。
作者が女性ということもあり視点が言いなぁと思うこともあったり、北海道いいなぁと思うこともあったり…
あ、北海道!
この手の学園マンガとしては、やはりこれがパイオニアとなります。
動物のお医者さん 愛蔵版 コミック 1-6巻セット (花とゆめコミックス)
犬好きの僕にはたまらない視点で描いてます。
社会現象が過ぎて、わりとチョビと名付ける飼い主さんが多かったようです。動物のお寺さんに行くとありがちな名前のトップランキングに入ってます、チョビ。
名付けたのは飼い主じゃなくて友人の二階堂だったけど。
そういえば、漆原教授じゃないほうの教授、英国紳士ですよね。菅原教授。
絵に描いたような英国紳士(のイメージ)。
対して、漆原教授はなぜかアフリカなイメージがある。民芸品のせいかなぁ。
一度実写ドラマ化してます。漆原教授は江守徹だった。そして江守さんはどうしても実写化美味しんぼの海原雄山のイメージがぬぐえない。ちなみに、菅原教授は草刈正雄でした。この人も英国紳士イメージあるなあ。
佐々木さんのマンガも全部好きです。
チョビかわいいなぁと思うこともあったり、北海道いいなぁと思うこともあったり…
あ、北海道!
この漫画家、二人とも北海道出身!
銀の匙 Silver Spoon コミック 1-14巻 セット