英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

凡人はいろんなモノに憧れる1

凡人の憧れは後を絶ちません。

その昔、凡人は職人になりたがっていました。

 

英国紳士に憧れていた頃のこと、日本人に生まれた以上英国紳士になるのは無理とも思っていました(当たり前)。
そのため、僕は昔から職人になりたかった過去があります。

当時、日本放送協会では『匠の技』という番組がやっていました。

※残念なことに、DVD化されていません。

 

伝統工芸を守る職人を取材して行く番組です。

幼少期の僕はとてもこの番組が好きで、必ず視聴し、そのたびに
「○○になりたい!」
と言っていたものです。

ちなみに一番心を惹かれたのが、
和傘の職人と

茶筅の職人と

ガラス細工の職人と

漆塗りの職人と

提灯の職人と

浮世絵の版を彫る…(※エンドレス)

 

このなんとも渋い番組を観始めたきっかけは祖父にあります。

そもそも自分が子供の頃、祖父母の家といえば、NHKか時代劇かしか流れていませんでした。

そのため、僕は時代劇にも詳しいです。コレは余談。

 

祖父母の家ではあまりにも暇なのでアニメ(たしかドラえもん)を観ようとして、チャンネルを変えたとき、どうがんばっても映ることがなく、チャンネルすら合せていなかった事実に気付いたときはかなり衝撃的!

おかげで、小学生にして視聴チャンネルは自動で調整されるわけではなく手動で合せる必要があることを知り、地方局は実は東京と比べて局数と番組数が極端に少ないことを知り、深夜に東京でやっている面白い番組がやっていることを知ってしまうというマセガキ人生を送るきっかけとなります。

ありがとう、じいさん。感謝しているよ。

 

そんなじいさんが好きだったのが、『匠の技』。

欠かさず観てました。

あと『のど自慢』…年寄りの生活ベースってなんで、なんて一律。


祖父のすごいところは、ただテレビを観て楽しむだけではないところです。

できそうと思ったら自分でノウハウもなくやってしまう。

テレビだけで得た知識で、見よう見まねで木型を作って紙をすいたり、ボロボロになった傘の骨に、竹ひごを数十本足して和傘っぽく造ってみたり、趣味で使用していたのこぎりを職人のように一つ一つ刃を立てるように研いだり…。
たった数分間の番組からどうやったらそんな知識まで補足できるのかは謎でしたが、発明家のように失敗を重ねて造っていました。

あ、彼はのど自慢も好きでしたので、家にカラオケルームを設置しましたが、それでも歌唱力はどうしようもなかったです。

 

彼の暇つぶしだったのかはわかりませんが、とてもいい趣味だと思います。多分に影響を受けました。

僕はもう、中学に上がる前から職人の虜です。

 

職人に憧れるのは、その横顔がカッコイイから、あるいはそのたたずまいがあると思います。

制服を着ていればどんな人でも格好良く見えますが、制服がない職人さんだって、作務衣でも着て頭にタオルを巻いてあぐらをかいて机に向き合っていれば、それだけで格好良い。それだけでなんか良さげなものを生み出す人っぽく見えてきます(言いすぎか?)。

職人ってスゲーなと祖父のせいで、脳に焼き付いていきます。

 

 

いろんなものを器用にこなすじいさんでしたが、料理は苦手でした。

でも器用だったので、がんばれば料亭くらいだせていたかも。

まあ、店舗を出すまでにはいたらず…、しかし包丁を研ぐのはすごく拘っていたようで、こんなところも職人です。(職業はなぜか公務員でしたが)

自分が研いだ包丁の切れ味はちゃんと試す性分らしく、料理はしないのに長ネギの小口切りやキャベツの千切りは得意でした。キャベツなんて一玉普通に千切りします。

必然的にそれを利用した料理を作らなければならず、逆にアリモノのアレンジは祖母が苦手だったため、扱いに困ってしまいました。

 

必然的に、僕が料理を作るという流れになっていきます。

職人気質すぎる祖父は、切ったキャベツをそのまま、ねぎもしょうゆをかけて食べるくらいのことしかしないからです。そしてもったいない精神からか、あるうちはずっと食べ続けます。何食もキャベツの千切りだけをおかずにご飯を食べる祖父を見て、僕が立ち上がらなければ!と思うわけです。
そして台所に立つようになり、今では一般の主婦と比べてもかなり腕のいい料理を作る人になってしまいました。

 

料理好きでもないのに…。

職人になりたかったのに…。

料理人も職人だけど…。

 

しかしコックコートには憧れます。きりっとして見えますよね。

あとタブリエにも(結局制服萌えか)。

 

ということで、『グランメゾン・東京』は毎週とても楽しく拝聴。


J Movie Magazine Vol.52【表紙:木村拓哉『グランメゾン東京』】 (パーフェクト・メモワール)


もともと料理やレストランを扱うドラマは好きな方で必ずチェックしておりますが、作品としてかなり刺さってくるところがあります。

王様のレストラン』や『ランチの女王』なんかもそうなんですけど、料理を食べた人の笑顔にうそがないところがいいんです。


ランチの女王』の竹内結子とかもう永久保存。特にEDで給食食べてるときが一番可愛い!


僕が女優さんに可愛いなぁと感じるきっかけって、やっぱり食べてるシーンが印象的な人のようです。

そのイメージを引きずるから、次の作品が面白くない気がして、結局嫌いになってしまうという負のループが発生します。

鈴木京香なんて、レストラン系のドラマにかなり起用されている気がするのに、やっぱり『王様のレストラン』のバーテンの印象が抜けない。それはまあ、僕が三谷幸喜の大ファンであるという事実に引っ張られている部分もあるのですが。


近年、『孤独のグルメ』のおかげもあってか、飯系ドラマが多くなってきている気がします。

そのたびに女優に惚れて、その次の作品で熱が冷めてというのを繰り返している…。これが僕の中の負のループ。

なので、いまだ僕の中の一位に君臨している竹内結子さんの可愛さ…偉大だ。

 


ランチの女王 2 [DVD]