ファミコン探偵倶楽部
リメイクやリマスター版として、昔遊んだ数多くのゲームがもう一度復活している昨今。
幼少期、死を覚悟するほどにゲームに明け暮れていた凡人も、それを見ると苦しみを思い出す…わけもなく懐かしさでついポチっと押してしまいますね。
ダウンロード時代、危険すぎる。
ということで、買っちゃいました。
二部作。
もともと凡人は無類のアドベンチャー好きです。
もちろんホームズの影響が多大にあるとは思っていますが、推理モノはありとあらゆるゲームで深くまで掘り下げてクリア目指して一直線でした。
ダメゲーやクソゲーもいろいろありましたが、それもアドベンチャージャンルの良さと思っていた当時、僕が無茶苦茶ハマったのがこの作品です。
switchで発売となりましたが、元はファミリーコンピュータディスクシステムですよ。
ファミコンミニ ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女 前後編
ディスクシステムとは、フロッピーディスクタイプのゲームのこと。
なんといってもクリア後プレイしなくなるゲームを上書きして別のゲームに書き換えられるという画期的なソフトでした。これ、すごい。
500円で終わってしまったり飽きてやらなくなったゲームに新しいゲームが書き換えられるんだから!
フロッピーをもって、おもちゃ屋さんにある書換機にそれを入れて、ボタンを押すと上書きされてるんだから!
悪魔城ドラキュラに上書きしてしまって兄貴にバチクソ怒られたんだから! 本気のグーくらったんだから!!(←兄弟あるある)
そんなこんなで思い出深い作品のひとつ、「うしろに立つ少女」。今回は続編の「消えた後継者」と同時発売ということで楽しみにしていました。
なんといっても声優が豪華!
当時の作品はボイスを入れるなんて容量はないわけですから、テキストがつらつらと画面を流れていくだけなのです。それに全部声がのってる! しかも主人公のCVが緒方恵美さんじゃないか、シンジくん!
もちろん発売日に購入予約。
嬉しすぎて兄貴に報告。
凡:ファミコン探偵倶楽部買ったんだー
兄:ほう、あんな古いもんを
凡:switchでリメイク版が出るんだよ
兄:お前、シナリオも犯人も、何ならセリフすら全部覚えてるゲーム(当時書き起こしたのを知っている肉親)をリメイクだからってもう一度やって楽しいか?
ちなみに、兄貴はアドベンチャーはおろか推理小説の類は一切ハマってこなかった僕と真逆の人間です。
凡:た、楽しいよ! だって「あのシーン(※ネタバレをふせております)」がリアルになるんだよ?
兄:犯人変わんないじゃん
凡:そうだけど…
兄:続編なんて、オチ(※ネタバレをふせております)わかってるじゃん
凡:そ、そうだけどさぁ
兄:すぐ終わるぞ?
凡:楽しむもん!
兄の予言…は、発売日の二日後には両方クリアしたのでみごと的中。誰よりも僕のゲーム狂を間近で見てきた肉親、さすがである。
兄:そんなに好きか、アドベンチャー。理解できん。
凡:ポートピア(やったことが無い人でも犯人の名前だけは知っている名作)とかオホーツク(堀井雄二が北海道に取材に行きたかったという理由でつくられたと言われる名作。もちろん犯人も有名)がリメイクされたって買うことに躊躇なんてないから
兄:あれこそリメイクするほどの内容ではない!
そんな兄はシューティング狂です。そんなところも僕とは対極にいる肉親。
凡:R-TYPE出たけど?
兄:マジか? ダウンロードしたswitch送ってくれ!
凡:自分で買えよ!
兄:他のソフトに興味ないから本体はいらない。どうせ2台あるんだろ?
凡:いや、switchとlightが一台ずつあるだけで…。
兄:じゃあ、よろしく~
二人そろっていまだにゲーム狂です。
<内部伝達です>
R-TYPEを入れたswitch(大きい方)送りました。クリアしましたら至急返却してください。
凡人の生存確認9 ~南半球でも英国紳士~
梅雨というのは、土砂降りと真夏日が交互に来る季節のことでしたでしょうか?
会社の規定で、日々体調管理を怠ってはいけないのですが、
「暑くて死にそうです」
とコロナ無関係の報告が口から出そうで怖い凡人です。
とにかく代謝がよくなく、体温が低いので検温の報告が苦痛でしょうがないのですが、これが日常となってしまいました。
「別の病気なんじゃないの?」
とか心配され始めるので、スープのような温かいものを体に入れるようにしています。
効果はありませんが。
日本がこれだけ暑いということは、南半球は冬なんだと実感してます。大橋巨泉もそりゃ、夏だけオーストラリアに暮らしますよね。
なぜ急にそんなことを考えたのかというとですね…
はい、類にもれず密かにやっておりました。
少しでも温かい方に行きたかった開始当初、僕は南の島を選んでいたらしく(最初の段階で行きたい方面を聴かれる…ことがあった…けどもう記憶にはない)、真夏の引きこもり生活の中、画面は毎日大雪で始まります。
基本ゲーム好きなので、クエストがあると燃えるタイプの性格ですから、
こういうのんびりスローライフという設定は早々に飽きてしまいました。
いや、開始当初こそ若干のクエストをたぬきに出されていたので、続けてたのですが、
やはり誰とも絡まずに一人でやり続けることは限界がありました。
今ではすっかりマイルをためるだけの毎日です。
※飽きてもちょっとやそっとじゃ抜けられないのがゲーマーの悲しさ…
さてこのゲーム、ゲーム世界に自分のアバターを置いて、島生活を楽しむのがコンセプトなのですが、その中で自分の家を持つことができます。
ゲーム内の部屋には買ったり拾ったり、自分で作成した家具などを飾って好きな風にアレンジできるというのも遊び方の一つです。
ゲーム初期はテント生活だったのですが、進行していくと広い家を持つことができます。
僕的には、テント暮らしで十分なんですが、テントから卒業しないとゲームが進行しないので泣く泣く金を払って家を購入しました。
殺風景な部屋にしておくのもなあと思い、それなりに内装を考えて、手に入れたアイテムをぽつぽつと置いていく…
壁紙…スタンダードなウッド調のダークなほうで
やたら重厚感のある書棚を飾って…
暖炉が手に入った…飾るか
ソファー…は、暖炉に近いところに配置してその正面に椅子を設置
顕微鏡…うん、要る
化学実験セット…うんうん、机に広げておこうか
おかしいな、なんかこの部屋に既視感を覚えているような?
気が付くと!
BBCホームズの部屋を再現している!!
どうもこうクラシックな部屋になっていくなぁと思っていたのですが、
勝手に暖炉に対しての椅子の位置とテーブルの配置が悩むことなく決まっているのです。
しかし何の資料も見ずに脳内で記憶しているだけでここまで再現しているとは、ちょっとびっくりです。
まさかゲーム内でも英国紳士に憧れているとは…ということに気づかされたのでした。
しかし虫網をもって蝶を追いかけまわしているのは、『バスカビル家の犬』の兄のようだ…
【英日対訳ブック特典DVD付】シャーロックホームズの冒険 バスカビル家の犬(長編・1017分収録)
凡人の生存確認3 ~Late Shift(レイトシフト)~
実質家にこもっている時間が長い凡人です。
基本的には引きこもり体質なので、特に苦痛はないのですが…。さすがに長いよね、自粛。まあ頑張ってます。
さて…ともあれ時間的な余裕ができてしまいます。
一番は会社に行かなくてもいいというところで、身支度に掛ける時間と通勤時間がまるっと浮いてしまいます。
となると暇つぶしを…というわけで、ゲームをやりこんでしまうダメ人間です。
そんな中、映画さながらのゲームということで話題になっていたゲームがswitchでセールしていたので、買ってみました。
もともとは映画だったそうです。
Late Shift (Music from the Interactive Movie)
視聴者参加型とでもいうのか、画面上に時々選択肢が出てきて、好きなほうを選ぶと結末が変わっていくというシステム。スマホ連動型ドライビングシアター上映企画だったらしいのですが…いまいちルールがわかりません。それをゲームにしたというちょっと異色のものですね。
その昔『仮面ライダー龍騎』において、番組の途中で
「あなたの望む結末は?」
という電話投票をして、エンディングを視聴者に選んでもらうというやり方をやっていたのを思い出しました。
結局DVDを買わないと、選ばれなかったもう一方のエンディングを観ることはできないので、これはこれで商売的にはありだなと思ったあのころ…
僕はノベルゲームが好きなので、『弟切草』や『かまいたちの夜』のような感覚のゲームだろうと昔やったことのあるものと比較して考えていたんですが。
サウンドノベルエボリューション1 弟切草 蘇生編 PlayStation the Best
映画でした。がっつり映画。
『かまいたちの夜』も選択することでストーリーが変わっていくタイプだということは変わりないのですが、考える時間はあります。だって画面上は静止しているので。
『Late Shift』は全編実写映画なので、とにかく考える時間がないのです。
エレベーターを使うか階段を使うかという選択も、瞬時に判断することを要求されます。いちいちこっちに選択させます。
これ、何がネックかというと、1回目のエンディングを観た場合、もちろん2回目は別のエンディングが観たくてゲームを繰り返すんですが、
「前回の選択はどっちだったっけ?」
と考える時間が、まぁない。ほぼ直観か、いつもの自分の判断の逆!という選択の仕方。
一度決定した選択肢には色でも付けてくれたらいいのに…。
しかも多い。選択ポイントが急過ぎて焦る。もうちょっと間があってほしい。慣れるまで数回時間切れになりました。
さらに全編字幕(当たり前)なのに、字幕の読解が追い付かないうちに消えます。
文字を読むのは人より早い方の僕ですが、それをもってしても「早いわ!」と呟いてしまうほど。
そしてスキップ操作がない。
早送りもできない。
一度見た映像を何度も繰り返し見なければならないという苦行。
眠くなる…のに、選択肢が出てきて慌てる。
そういう意味でゲーム性は高いのか?
あと、字幕の文字がちょいちょい雑に間違っていて、興味をそがれるという点もだいぶ苦労しました。なにぶん考える時間が極端にないので、誤字に「ん?」ってなるとそれはもう選択肢で躓きます。いえ、転びます。
マルチエンディングタイプでこんなにコンプリートに苦戦したゲームあまりないですが、久々にやられました。
ちなみになぜこのゲームに手を出したかというと、この脚本を手掛けたのが、映画版『シャーロック・ホームズ』と同じ人なのです。
マイケル・ロバート・ジョンソン氏…、しかし僕はこのホームズを認めてはいないんですが、三作目の公開も決まってしまうほど世界的にはウケがいいらしい…。
あと、舞台がイギリスなので撮影がすべて英国です。街並みや建物など、映像は素晴らしかった。映画なので、映像クオリティーは素晴らしく良いです。
暴力的シーンも暴力的で、ちょっと引くくらいリアル…(ダメな方はご注意ください)。
総評で言いますと、2つくらいエンディング観たら飽きる…けど、映画としてはストーリーしっかりしてて面白いです。ストーリーに入り込み過ぎると、選択する作業が煩わしくなってイラっとします。なので、映画としてみたかったかも…。全編きれいな英国英語なのでそこそこ聞き取れませんけど。
実験的な段階のゲームかなと思いましたけど、ちゃんと根っこからゲームとして創られていれば(もとが映画じゃなければ)もっと充実した作品になったのかなと思います。一本映画を見る感覚でゲームは終了する(二時間でエンディング)ので、とてつもなく時間があるときには楽しめる暇つぶしゲームです。
STEAM版もあるみたいですね。映画館に行けない今、この値段で試すのもありかと。
英国紳士を考察17 ~突き詰めて乙女ゲー~
僕がちょいちょいここで理想として列挙する英国紳士は
・上品あること、身のこなしがスマートであること
・女性に優しくあること、紳士的であること
・博学であること、頭がいいこと
・スーツが似合うこと、おしゃれであること
・強いこと(?)
etc…
その他、細かいことを言い出せばそれはもうきりが無いのですが、
ある友人は一刀両断で言います。
友人:それならものすごくお勧めできる世界観がある!
サラッサラの髪の、キラッキラの瞳の、← 下手な女性よりも美人
バッキバキの鍛え上げられた身体の、← 肌もすべすべで全身脱毛完了のような
動きにくそうな嵩張る服を着こなす、← 脱ぎにくそうだし、他の服に合わせにくそう
女性に甘い言葉に何の抵抗もない、← 鳥肌が立ちそうな言葉のストックがすごい
モテモテなのに、なぜか一途という男性、← チャラそうだけど、なんか影があるとか
が一堂に会している作品。
いわゆる「乙女ゲー」です。
うーん、女性の理想はつまりここなのか…
乙女ゲーってもはや一般認知されている言葉として使っていいのかは判らないので、僕なりの乙女ゲーの定義が上記に挙げているものです。最初に言っておきますが、そんなに多種知っているわけではないので知識に偏りがあったり、最近はそうでもないよというご意見もあるかもしれません。
ただし、その友人の話だと大体あっている…。
彼女の好みがぶれていないだけなのかな?
元祖といえる恋愛アドベンチャーは、やっぱりこれなんでしょうか?
…こちらも僕の苦手ジャンルです…。
知らない人のためにゲーム内容を説明いたしましと、
高校生活開始とともに、急にモテモテになった男子が、
幼馴染から同学年女子、先輩、同級生の妹に至るまで、
どの子がかわいいかどの子とデートしようかを三年間のらりくらりと考え続け、
好みの女子をゲットして卒業する。
というような、至ってシンプルな男の願望が詰まったゲームです。
※偏見です。
ゲーム性としては
・時々現れる選択肢を、女性の喜ぶように選ぶこと
・女子に嫌われないように自分を磨きパラメーターを上げること
・学校行事として起こるイベントで女子にいいところをみせること
というような要素なので、テキストで女子高生との恋愛を愉しむというのが主な遊び方。
とはいえ、当時は爆発的に人気なりましたし、
キャラの声を担当した声優にもスポットが当たるきっかけとなったことにも、
この作品は貢献していると思います。
※実は4までシリーズがあるんですね。2までは認識していましたが、新事実。
2はディスクが大量にあって、交換するのが嫌で、やらなかった嫌な思い出があります。
さておき…。
いわゆる、CV、キャラボのさきがけですね。そんな言葉は当時できていなかったですが、今あるということにも注目です。
僕はというと、
女子の髪色がピンクやら緑やら奇抜過ぎるやら、
元気すぎるやら、
変人すぎるやら、
ようやく大人しめのキャラだなと思っても個性が強すぎて断念するわー!
ということで、あまりハマらなかったジャンルです。
もちろん(人より)やったことくらいはありますが、
それ以外のこれ系にはあまり手を出していませんでした。
唯一出したと言えば、これくらい。
一番初めは、セガサターンでした。こいつのために購入したといっても過言ではない。
でもこれはシミュレーション要素が強いのと、重要場面はショートアニメーションに切り替わっているところがお気に入りだったので、恋愛アドベンチャーとしてはやっていません。
(でも全キャラクリアはやっちまうんですけどね。それはまあ、豪華声優陣だからしょうがないってことで)
余談ですが、最近こちらもコンプリート。結局はやってしまっている…。
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さて、この『ときメモ』人気にあやかって、女性版も登場しておりました。
それがこちら
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男子がひたすら日常生活で妄想しているところ、
女子はなんでか判らないけど異世界にただ一人飛ばされたら、王子やらナイトやらにモッテモテという急なファンタジー設定を振りかざしてきます。
友人:姫になるとかひらひらドレスを着るという妄想が叶うから
ある友人の見解です。
学生ものでも、
超大金持ちの御曹司とか、
最年少社長とか、
相手になんで庶民で凡人の自分が…と悩むのが女子の楽しみなんですかね。
まーきのっ♪
考えてみれば、ゲームだけじゃなくて、少女漫画も昔からこんなパターン多いような。
オール男子オールイケメンにしなくてもいいのに…。
凡人はそんなことを思うばかりです。
オールイケメンで言うと、ソシャゲでも人気でアニメ化されたのが、この世界観。
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この辺の乙女ゲーになると、
もはや鳥肌というよりも拒絶しかない凡人です。
エロさギリギリの甘い言葉を、戦国武将がとてつもない至近距離で言ってきます。
確かに男子には「エロゲー」という独立ジャンルがあるが、女子にはない…から、こういうところでエロい要素を足すのかも。
※実はあるらしいですね、最近。女子向けがあるのだと初めて知りました。
英国紳士はそんな軽はずみに歯の浮くような言葉をいうだろうか…。
言ってほしくない!(願望)
この乙女ゲージャンルにおいて「糖度」という言葉が使われるというのが僕の最近の発見でした。つまり、ゲームがどれだけ「甘~い」のかを示すのだそうです。
小沢さんかよ
…スピードワゴンしか浮かんできません。
井戸田のツッコミが遠いどこかで聞こえます。
じゅぅー!(※違うほう…)
野村源次(のむらげんじ)~北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ~
僕と北海道の最初の出会いは、たぶんこいつのせいです。(言い方…)
ゲーム好きの僕は、もちろんドラクエからFFまでしっかりハマっていた人間ですが、
廃人になるほどのゲームをやってきたのは、どちらかというとRPGよりもアドベンチャー。
そしてこちらの作品、ドラクエの作者、堀井雄二が作ったということでも有名。
すると、やらずにいられなくなる僕の心情。
あ、そうそう。
もちろん、彼のプロデュース作品はちゃんと順を追ってやっていますので、
こちらもしっかりクリアしております。
とにかく、昔からアドベンチャーゲームには手を出していました。
それのせいで、こいつにも振り回されていました。
さて、北海道生まれでない僕は、このゲームに出会ったおかげで理由もなく北海道に憧れます。それはいまだに続いています。全道制覇が僕の人生の目標です(あ、クリアしてます。制覇です)。
出会ってしまったゲームの聖地巡りをしたい。どーしても行ってみたい!
こんな思いから、北海道旅行を熱望し、親までも動かします。
もちろん、ゲームの舞台だからというのは言いませんでしたが、幼少期の僕は無邪気に言います(当時小学生)。
「網走刑務所に行ってみたい」
そこそこバレる要素ではあります。が! 僕の親はゲームに明るくないので理由は聞きませんでした。素敵! 小学校の僕は、家族旅行で網走に行く話が出ます。
ここで、ゲームの恐ろしさを知ります。
アドベンチャーゲームというのは、コマンド操作なので
「いどう」
を押せば、行きたいところに移動できます。
そして
「さっぽろ」
「釧路警察」
「網走刑務所」
は乱立してますので、ぽちっとボタンを押せば次の画面では札幌から網走へのワープ機能が作動します。
そうです、北海道の広さを全く認識していなかった子供のころの戯れが、僕の北海道旅行を苦しめました。移動がつらい…。
強く行きたいと願った「網走刑務所」というのは、このゲームにおいてキーになる場所です。実際には、ぽちっと行けるような場所ではない、最果ての地にあります(当たり前)。
無知って恐ろしい…。網走刑務所でニポポ人形を買うだけの目的だったのです。札幌に到着してから、丸一日かかりました、網走刑務所(しかも極寒)。
それを真面目に受け取ってくれた親に感謝。そして当時の旅行金額に青くなった自分。
…調べなければよかった…(調べたのは中学生の僕です)。
さてさて、純朴な僕は、旅行なら無駄に楽しみたいですから、親に無理な注文を繰り返します。
「北海道で何を見たいのか?」
という親の質問に対して、屈託ない笑顔で、
「すすきのの、コロポックリ」
「摩周湖」
「まりもや」
「阿寒湖」
などなど。
ただのゲームのキーワードです。
なのに頑張ってくれたおかーさん、すげー感謝します。平謝りです。本気で土下座したいです。今となっては言えません。ゲームの聖地巡礼ですなんて、口が裂けても!
ゲームの世界の話なので、実現するにはそれなりに無理はあるのですが、
すすきのにある「ころぽっくり」という炉端焼き屋は、実はあります。
古艪帆来 (ころぽっくる) - すすきの(市電)/郷土料理(その他) [食べログ]
すすき野に行って、すぐに見つかるお店です。
当時の僕も、この店に連れて行ってもらいました。
ゲンさんがもっていた、大きなしゃもじで、カウンター奥から料理を差し出してもらえました。
逆に僕のゲームだけのワードからこの店を予約してくれた親にものっすごく感謝しております。
こっからは北海道が止まりません。
僕の人生が変わります。
暇があればすぐさま北海道に行きます。
そして旅行ではどっかしらにこのゲームの現場をちりばめる人生が待っていました。
この年になるまでに、数えれば18北海道…。何回行くんだ、北海道。
いま大好きな北海道が経済的にピンチです。行きたい…でも、行けない。
なかな心苦しい状況ですね。
でもでも、新しい施設にどうしても行きたいのです。
ゴールデンカムイ 23 アニメDVD同梱版 (ヤングジャンプコミックス)
アイヌの民族の世界がわかる施設が出来ました。四月オープンです。
どうしても行きたい。行かなければならない!
「ウポポイ 民族共生象徴空間」
ぜひ親と一緒に行って、当時子供だった僕の非道を詫びたいと考えております。
さて、タイトルの野村ゲンさんですが、
ゲームの中では犯人です。
ただ父親の仇討ちをするために、そして娘二人を守るために(結局一人は殺されてしまいましたが)命を懸けてヤクザモノ「黒龍会」に一人で挑んだ人です。
紳士じゃない?
すごくない?
そういえばゲンさんは料理人でした。
僕が料理人に憧れるのも、このゲームのせいなのかなぁ…?
神宮寺 三郎(じんぐうじ さぶろう)
職業:探偵
11月に入り、忙しくなってきたのは師走が近いせいでしょうか?
夏がめちゃくちゃ長く、台風豪雨など険しかった今年もようやく寒くなって来ました。
そろそろコートを出さないと…。
コートを着こなせる男って紳士だと思いませんか?
毎日スーツを着るような職業ではないので、僕の使用しているアウターはわりとカジュアルです。
だからこそ、コートをさらりと着こなすって憧れます。
特にトレンチコート。僕にはハードルの高い代物です。
トレンチコートのイメージは…刑事。もちろん銭形警部。颯爽と着こなしているというわけではないのですが、なぜか印象深い。
ルパン三世 PART5 MASTER STARS PIECE III 銭形警部
あとは刑事コロンボですかね。
これも颯爽感はうすいかな。
どちらも脱ぐのが面倒になったからずっと着ていて、もはや定着して、形も崩れて、足で情報をかき集める刑事(無関係)という構図です。
唯一違うのが帽子。銭形警部は次元ほどじゃないにせよ、帽子もセットで被っていないといけないイメージです。
ちなみに、次元大介の帽子は銃の名手である彼の唯一の弱点で、被っていないと的をはずすという裏設定があります。だから彼はどんな場合でも帽子は死守します。
世界でも有名な刑事二人が、トレンチコートを着こなしてシンボルとしています。
でもなぜかトレンチコートを着ちゃうと、刑事じゃなくて探偵っぽいイメージが付きまとうというご意見も多いんです。
探偵代表であるホームズのコートはケープコートなので、形はちょっと違います。
すなわちイメージの起源ではない。なのに探偵を連想させるぞ、トレンチコート! いったいなぜなんだ? 原因はなんだ?
で、僕の中で一番最初に浮かぶ探偵&トレンチコートの代表が、神宮寺探偵。
ファミコン時代からの人気ゲームで、僕が好きなアドベンチャーでもあります。
探偵とタイトルにあるとすぐに手を出してしまう悪癖にひっかかってしまった長期シリーズです。
主人公:神宮寺三郎は歌舞伎町に事務所を構えるハードボイルドな探偵。
コーヒーと煙草が大好きで秘書に注意されるほどの中毒です。
いやこれ、操作コマンドにあって、
「コーヒーを飲む」
「煙草を吸う」
で、行き詰った調査にヒントが出ることがあるので、プレーヤーがあがくたびに神宮寺は中毒になります。ごめんよ、神宮寺。
コートを着ていることが確認できるのはパッケージくらいで、ゲーム中はスーツ姿であることが多いです。
でも間違いなくトレンチコート…の襟を立てて、両ポケットに手を突っ込み、しかめっ面で考えながら煙草を吸う、まさにザ・探偵です。
しかし…人気シリーズとはいえ、ゲームのキャラクターくらいが世の中の探偵のイメージを決め固めてしまうなんてことあるだろうか? ゲームやらない人種にも影響を与えるほどの?
さすがにそんな驚異的な力は彼にはないはず!
しかしまあ、無口でクールで知的でスマートに事件を解決(…プレイヤーの実力しだいで迷宮入りするのがアドベンチャーでもありますが)!
秘書の女性にも依頼人の女性にも優しい。
なにより、探偵というと変人キャラが多い中で、この人はかなりの正統派です。人並みな人間感情を持っています。
トレンチコートの似合うハードボイルド探偵は、僕の中では英国紳士です。
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僕の好きだったストーリーはこれです。
エルシャール・レイトン教授(Professor Hershel Layton)
ゲーム好きの僕は、英国紳士を見つけて喜びました。
ナゾトキ×ストーリーとして発売した作品の主人公・レイトン教授はシルクハット必須(次元大介並みに脱ぐことをしませんが)の英国紳士で、自ら「英国紳士としてはね」を連発する学者です。
設定は37歳で、常に助手であるルークと行動を共にします。
ルークは13歳の設定で、動物と話ができるという特殊能力をもっていますが、ストーリーに関わってくることが少ない能力でした。
ナゾトキは推理ではなく、なぞなぞやパズルの要素が強く、レベルファイブの制作らしいゲームとなっております。
初期の作品はDSでの発売となったため、携帯しながら数問の頭の体操をしてストーリーを進めていくというシステムでした。ストーリー部分はムービーがしっかりと造り込まれており、さすがレベルファイブと思いながらも、脳トレ感覚が強いので、結果としてムービーは飛ばしてしまうゲーマーとしては最低な進め方をしていた事にちょっと反省しております。
ゲーム内では、俳優の大泉洋さんが声優を担当。
バラエティイメージでは英国紳士からほど遠い彼ですが、しっかりと英国紳士の様相を出していました。さすがの俳優さんです。
決め台詞は耳に残りました。声フェチでもある僕が、絶賛できる英国紳士となりました。
レイトン教授は人気シリーズとなり、2007年発売から続いていましたが、意外な理由で制作されなくなりました。
メインキャラの一人、助手のルーク役声優は堀北真希さん。
ご結婚と同時に芸能界を引退された事で、教授のシリーズは終了。その後は次世代シリーズとして、レイトン教授の娘の話に移項しました。
レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀DX - Switch
アニメ化もされたので、どちらかというと娘レイトンの方が有名になったのかもしれませんが、英国紳士ではない悲しさがあります。
レイトン教授のシリーズでも実はアニメ映画化しております。
映画 レイトン教授と永遠の歌姫 スタンダードエディション [DVD]
推理メインとなる話のはずでしたが、ナゾトキもなく推理要素もあまりなく、
アニメとして楽しみました。
余談ながら、教授の呼称は「レイトン」「レイトン先生」が多いのですが、一部昔なじみや仲の良い方が「エルシャール」と呼ぶのがこっそりツボでした。
僕の慕う英国紳士代表のホームズも、兄からは「シャーロック」と呼ばれます(そりゃそうだが)。ツボです。