英国紳士を考察7 ~ノーサイド(No side)~
初戦突破おめでとうございます!
先日、ドラマ『ノーサイド・ゲーム』も感動というか、
観戦の最終回を迎え(試合数多すぎ)、
開催までにちゃんと盛り上がるのかなと思っていたラグビー熱もいよいよ本格的になってきてます。
よかったよかった。
ラグビーって実は学校の名前で、イギリス発祥って知ってましたか?
そしてドラマのタイトルにもなった『ノーサイド』、これが僕の思う紳士ポイントです。
今回は相変わらず雑多にふらっふらブレまくっているこのブログにて、
ラグビーの話にお付き合いください。
ラグビー部出身という方は結構いて、芸人さんにも多いんだなということを最近気付かされます。
僕の印象では首の太さとかがポイントかなーとか思っていたなかで、中川家が兄弟そろってラガーマンってことにちょっと驚きました。お兄ちゃん…嘘だよね?
有名選手としては記憶に新しい五郎丸さん(名前のインパクトのすごさだ)が、キックをするときに行うルーティンが話題になりました。
キックが得意な五郎丸さん。そう、ラグビーって元はフットボールを原型とする競技で、イギリスラグビー校というところが独自のルールで行っていたフットボールの呼称というのが起源らしいですね。
学校名が付くスポーツってすごい。
エビスビール工場があるからってことで駅名になったくらいすごい(だいぶ、ちがう)。
紳士の国、英国。
発祥のスポーツも必ず何かしらの紳士感が付きまといます。
ゴルフとかクリケットとか紳士のスポーツって言うし、ポロとかもはや英国紳士以外はしなさそう(偏見が過ぎる)。
中でもラグビーの「紳士たれ」という精神がこの「ノーサイド」という言葉なのです。
サッカーの試合開始はキックオフ、試合終了はタイムアップとかフルタイムとか言います。
野球だとプレイボールから始まり、ゲームセットで終わります。
そしてラグビーの試合終了宣言が、ノーサイド。
審判が「ノーサイド!」と宣言することで、その試合が終わり、そして敵味方関係なく『ノーサイド』になるのです。
誇りを持って全員が戦った時間を互いに褒め称えようという精神なのだそう。敵サイドも味方サイドも関係なしに称賛をと言う、まさに紳士のスポーツだからこその言葉。
ただし、現在使われていない言葉なのだそうで、唯一使っているのが日本。
日本にこの精神が残っていて、発祥の地イギリスでは使われなくなったという事実は忍びないけども、時代の流れということですかね。
ドラマ『ノーサイド・ゲーム』の最終回では、
日本にしか残っていない精神をもう一度世界に広めていけたらとラストで語っているのみになってしまいました。
原作ではもう少しこの言葉に意味を持たせている(あたりまえだ、タイトルなんだから)んだけど、やはりドラマは試合シーンと池井戸作品ドラマ班の醍醐味である企業大会議室対決シーンに尺を使ってしまっていて、説明不足感が否めなかったんで、どうしても補足してみたくなりました。
「みんなでがんばって残業するぞ、オー!」
みたいなシーンが多々ありまして、誰も反対することなく嬉々として働くんですが、反・働き方改革勢力ですよね。
スポーツを題材とした『ノーサイド・ゲーム』も「みんなで優勝するぞ!」のスポ根ものだったし、コテコテノテンプレートに乗っけてもテレビにおける支持率でもある【視聴率】は毎回それなりに勝ち取っているんだから日本人は結局、一致団結とか立ち向かうという言葉が好きなんだろうな。
僕は一致団結という世界からは遠い国で生きているので、あまり親近感はわかないですが、ワールドカップのときくらい、ルールを知らなくても盛り上がれる人たちと一致団結の応援をして、ビールを浴びるほど飲みながら、紳士のスポーツを観戦したいと思います。
飲みたいだけ…ではないです。