凡人が憧れて8
憧れの大佐、
「ゴミのよう」
に海に散ってしまったムスカのことを記事に書いて、
僕がどんだけ偏った知識で英国紳士にあこがれているかを確信しました。
憧れているなら、日常的にも紳士であろうと思うのですが、
いかんせん生粋の日本人である僕は、紳士であることに慣れていません。
というか、日本人は多分皆苦手なこと、それこそがジェントルメンなんだと勝手に思っています。
しかしまあ、相手を煩わすのは根本的に嫌いなので、小さなことからこつこつとやっていることがあります。
それはもう、本当に小さなこと。
たとえばですね…
人と対話するときは、意識して数字の「7」を「なな」と言うようにしています。
つまり「しち」と言わないということです。これは子供のころからの癖で、「1」「8」と聞き間違えやすいからという理由です。
「いち」と「はち」は変わる言葉が無いので、基本アクセントを変えてます。
1は前に
8は後に
電話しているときなんかに、何度も聞き返されるということが無いので結構便利ではあります。
あとは極力人の後ろを歩くこと。
ジェントルとは真逆(多分ジェントルならば一歩前を歩くんだろう)になるんですけど、これも意識してます。
僕は一人でいるとき、人に比べてかなり速いスピードで歩いているらしいです。
追いつこうとして小走りになる友人がいたり、声をかけてきた人がちょっと息を切らしていたり。
歩測を合せてくれる相手に悪いので、必ず自分から後ろに付きます。
自分から音を発さないというのも意識しています。
音のする靴はなるべく選ばなかったり、
シャカシャカとこすれるとうるさい服の素材は着なかったり、
ジャラジャラしたものは一切付けなかったり。
Enterキーを力いっぱい押さないとか、
独り言を言わないとか、足音も極力…。
そうそう、だから人によく怒られます。
「知らないうちに真後ろに立ってるのやめてくれ」と。
親にも言われます。
「振り向いたらそこにいるのは心臓に悪いからせめて声をかけろ」
気を使っているのに大変不本意です。
凹む僕の足元に、我が家の犬がそっと近寄ってきて慰めてくれます。
やだ、ジェントル!!(メスだけど)
英国紳士みたいだな!!(日本生まれ日本育ちドイツ発祥だけど)
僕もお前みたいな気遣いができるように、がんばるよ!
ということで、
しばらく何も出来ない凡人は、
我が家の飼い犬を目指すことに…
ん?