凡人の生存確認12 ~Highiy Sensitive Person~
自分でもひくほどに、わりと堕落した生活を延々と繰り返している凡人です。
しかしながら、そんな毎日だったとしても日々健康にいられる丈夫な身体に生んでくれたことには親に感謝しているのも事実なんです。
アレルギーなどほぼなく、
好き嫌いもまったくなく(これは自分の努力だが)、
酒にも強い肝臓と、よほど腐った物でないかぎりは下すことなどない優秀な臓物と、
花粉やハウスダストも含め不衛生な環境にもすぐに順応してくれるために鼻水・涙なんかにも苦しめられない優れた気管…
なにもかにも恵まれていると思ってます。
数年前に、ある単語を見つけて、「おや?」と思いました。
それが【HPS】というもの。
【HPS】 Highiy Sensitive Person(ハイリ―・センシティブ・パーソン)
= ひと一倍繊細な人
5人に1人が該当するのだそうで、病気…というよりも性格とか気質というカテゴリーに近いのではないかと思います。
あなたは該当する?というような簡単なテストがあって、やってみると意外にも僕は〇が多かった。
親がよく言う
「お前ほど面倒くさがりな人間はそうそうみない」
という言葉を生まれてからずっと信じてきた僕には衝撃の事実でした。
もしかして僕、気付いていないだけでめっちゃ「ひと一倍繊細な人」なのか?
繊細さのかけらも持っていないと思って生きてきた人生は、思い込んでいた自分が作り出した張りぼての自分なのか?(そこまで大事ではない)
気になった方はちょっとテストだけでも見てみてください。
僕が一番当てはまったのは、以下のこと。
- 電化製品の機械音や時計の針の音が気になってしまう
これマジでダメ。なので部屋には時計がない。人の足音とかも苦手…というか気になるタイプ。
- 強い光や日光のまぶしさなどが苦手
基本的に夜型だから、日光を浴びない。仕事で強い照明などを当てる部屋や真っ白な部屋に入った時は、眼球にクリティカルヒットをもらうため、頭痛でKOする。
- 近くにいる人の口臭やたばこの臭いで気分が悪くなってしまう
これは、香水で気分が悪くなることが多いため、不愉快になるから自らニオイの強い人の近くからは離れるようにしている。自衛本能。
ただの引き籠りからくるダメ人間カテゴライズかと思っていたら、5人に1人のペースで似たような人がいるんじゃーん。仲間じゃーん。安心じゃーん。…と、普段一人が大好きなのに変なところで仲間意識を育み始める僕。
仕事がほとんどテレワークになって、何が嬉しいって電車に乗る日常から離れたこと。他の人との距離が一番苦手なんですよね。それなのにめちゃくちゃ混む駅使っているのもどうかと思っていたけども。
ここぞとばかりに家から一歩も出ない生活をしていたのですが、つい最近気になりだしたことが…。
斜め上の部屋に住んでいる人が、なんかしらの機械を部屋に置いているようで、
カクン カクン カクン カクン
という機械音が響いているんです、僕の部屋!
微かすぎる音ではあるのですが、24時間ずっとそれ動いてるんです!
今まで部屋になんて寝る時以外いなかったから、全く気にならなかったけど、ごめんだけどうるさい!
気になりだすと超うるさい!
ただでさえ不眠症(自覚はないけどショートスリーパーらしい)なのに、もっと寝れなくなってしまったよ、上の階の隣の部屋の人!
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
いや、毎日出勤すればまた気にならない生活に戻るかもしれないし、寝るためだけの部屋になればきっと元の快適さを取り戻してくれるはず…
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
え? 年末まではとりあえずリモートワークのままって決定? 社方針で全社員の50%以下まで常時出社率を下げることになった?
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
だめだぁぁ!!!
もう、無理だぁぁl!!
ということで、引っ越し決めました(あっさり)。
ただいま僕は、引っ越し作業に追われています。
でも引っ越し業者も決めてない…まずは、片付けだよ。部屋にがっさりあるこの本の山はどうしますかね…。DVDもいったい何箱になるんだろう?
そうだ! いったん実家に送ってしまえば…
親:引っ越し前に本の始末してもらわないと引っ越せないからよろしくね
そうでした! 実家も引っ越し準備中でしたよ。すっかり忘れてましたわ。
今いる部屋以上に本に埋もれた実家の僕の部屋も整理するために帰らなければと、我に返る僕。
カクン…
カクン…
カクン…
カクン…
だめだぁぁ!!!
もう、詰んだぁぁl!!
理想的で快適な自分だけの巣を造り上げたために、解体に頭を抱える状況に置かれた僕。
面倒くさいからもういいや、ポイ!
元来の面倒くさがりが出て、ちっともセンシティブじゃない段ボール積みの部屋の中でどの本を捨てようか悩みながら、うっかり開いた哲学書を一から読み始めて時間を無駄にしてしまう僕でした。
引っ越しまでの時間は刻一刻と迫っている…
チッ…
チッ…
チッ…
チッ…
ああ、心の秒針がうるさいよぉ!