英国紳士を考察20 ~花と紳士と~
国民的アニメの一つである美少女戦士セーラームーン
原作の漫画よりはアニメで知名度が上がりましたが、いまだに根強い人気ではあります。昨年、リニューアル放送されていたそうですね。知らなかったけど…。
主人公はセーラー服の女の子。そしてその学友たちとともに地球の平和を守ります。
この女性キャスト陣の中に出てくる紳士が、この人。
S.H.フィギュアーツ 美少女戦士セーラームーン タキシード仮面 約160mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
作品中では様付で呼ばれ、主人公がピンチになるとなぜか現れて赤いバラをなげつけてはクールにキザに助けて去っていきます。
中身は中学生相手に恋愛するなかなかの変態(言い方…)で、続編では記憶をなくして右往左往している(月影の騎士のことを言っています)実はダメなやつです。
タキシード仮面を紳士としないのはそういう理由からなんですけど、タキシードにバラの花が似合うというイメージを打ち立てたのには、この男の功績もあるかなとちょっと思っています。
いや、せいであると言ってもいい…。
凡人は花言葉が嫌いです。
…っていうほど、花に詳しくもないのですが。
いや、花言葉という存在があるから、花が嫌いになったと言っても過言ではないほどに花言葉を嫌っています。
例えばタキシード仮面が持つ赤いバラ。これの花言葉は一番有名ですが「愛情」とか「貴方を愛しています」とか、そういうやつです。
しかし他の色のバラになると意味が変わるのです。じゃあ、花の色言葉じゃないか。
バラだけでなく、花には色によって花言葉違います。アジサイにも色ごとにあったりします。余談ながら、青のアジサイの花言葉は「冷淡」だそうです。
人に花をプレゼントする機会なんか、誰かの退職の時にグループで送るくらいしか今までないし、女性にサプライズで渡すという演出も脳内にないので今後も永久に皆無だろうと思っています(理由は自分が持っている姿を見られるのが嫌だからですが)。
凡:花なんかもらって得するか?
僕の素朴な疑問に「女性は嬉しいんだ」と、親の代から花屋を営んている僕の友達が教えてくれました。
友:男性から貰えないと思っているから、よけい嬉しいらしい
凡:もっと利用価値の高い、廃棄率の低いものの方が実用的プレゼントとして女性が喜んでくれると考えているが…
友:そこはロマンチックが勝つんだよ。世の男性に足りない部分
合理主義な僕を一掃してくれた友達は、さすがに花屋を継いだだけあってロマンチスト…なのかと思いきや、よく聞くと売上向上のために必死でした。
友:まず暇な時間は、今売っている商品の花言葉を調べて完全暗記する
花束を買いに来た客のほとんどは花の種類を指定してくれることはなく、「こんな感じで」という雰囲気で注文されるのだそうで、そこを自分のデザイン力を信じて予算内に構築していくのです。
ここにトーク力を足して、「いかがですか?」と提案し、相手が納得してくれたところで「じゃあ、それで」と交渉成立となるわけです。
友:花のチョイスを旬や色だけでなくて、花言葉も付け加えると、予算超えてしまっても納得してもらえたりする
凡:花言葉しだいで売り上げの変動を左右する?
友:その知識を手渡すときに相手に言うと、好印象を与えるという付加価値もある…ということもプレゼンテクニックとして教えている
企業努力! そんなアドバイスまでしてくれるのか、花屋!
友:だから花束持っている男を見ると、その花束を作った人のセンスとかが判ってしまって残念な気持ちにもなる。貰う女性の気持ちすら考えて切ない
職業病! 花束一つでそんなことまで考えるのか、花屋!
友:しかもバラは色だけじゃなく、とげにも花言葉があって…
凡:トゲ言葉じゃん
友:本数でも花言葉が変わって…
凡:もういいよ
僕の花言葉嫌いは、たぶんこの花屋の友達のせいなんです。
凡:…ちなみに「100万本のバラの花」の花言葉とかあるの?
友:うーん…億単位の愛?
凡:あるのか!?
友:ないよ! 値段の話だよ!
凡:あー…