英国紳士に憧れて

格好いい英国紳士になるべく、日々の精進と思いをつむいで。主にホームズについて。

ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)

理想としていた英国紳士が、本当にあらわれたら。

あの興奮は未だに鮮明に覚えていて、決して忘れられるものではありません。

 

シャーロック=ホームズ全集を読みあさり、

ホームズに関しては、他の出版社のものも他の翻訳者のものも読みあさり始めたころに、(※余談ですが英文翻訳の独特感を実感したのもこの時です。)

衝撃的なホームズに出会います。

 

ドラマでも映画でも、さまざまな形で再現されている世界一有名な探偵・ホームズ氏ですが、ブレッド・ホームズが最高評価を受けていると僕は思っています。

1984年より放映されたグラナダテレビ版『シャーロック・ホームズの冒険』の、シャーロック・ホームズです。まさにそのままの、本物のホームズです。

 

ブレット氏はホームズ役に出会ってから、その後の人生ホームズであることに必死でした。そのせいで精神病になってしまったというのも本当のようです。

自身が患っていた病によって、映像で見せる己が演じるホームズが、

ドイル氏が描き出したホームズから、世界中で愛されているホームズ像から、

かけ離れていることお詫びするメッセージをファンに対して送っています。

 

「私はこれまで撮影した約20作に比較すると、あまりスリムでないことをお詫びしなければなりません。残念なことに薬の副作用によるものですが、医師によれば遠からずまたスリムな身体でお会いできるとのことです」

 

メッセージの後、スリムなホームズにもそのままの彼にも会えることなく、

彼は享年61歳で最高の英国紳士の幕を閉じてしまいました。

もちろんそれは、ホームズを演じている彼と、その役を脱いでいた時の彼すらも、英国紳士でした。

 

ブレットに出会えた僕は幸せでしたし、

ブレットによって実現されたビクトリア朝のホームズに出会えたことも幸せでした。

とはいえ、彼が演じた「ホームズ」が英国紳士であるように、彼自身が本物の英国紳士だったことが、僕の素敵な憧れの紳士に繋がっていくのです。

 


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※このブログ、結果的に彼をリスペクトしていくブログになることをご了承ください。