露口 茂(つゆぐち しげる)
グラナダシリーズのホームズを語るとなると、
どうしても日本語吹替版の声優であった露口さんを語らないとならない。
俳優座出身の個性派俳優で、「太陽にほえろ!」の山さん役があまりにも有名です。
ドラマとしては僕も大好きな作品なのですが、山村刑事の役どころは特に大好きです。
とはいえ、ジェレミー・ブレット=露口茂の数式が出来上がっている僕ですが、
ホームズ役は二人の当たり役だと勝手ながら太鼓判です。
ブレットは自身が思うホームズのイメージに寄せるために、自分の声を少し低めに調整してセリフを言っていたということでしたので、少し高めの声質だったようです。
実際のブレット本人の声も好きです。
特に「ドクターワトソン!」と相棒を依頼者に紹介する時の短めの言葉は、今でも目覚まし音としてスマホに登録したいくらい好きです。
実際、ガラケーのころには加工した音をメール着信音にしていたくらいです。
ブレットの声とともに、露口ホームズの「ワトソン君」も、加工して入れてました。
「メールだよ、ワトソン君! 早く確認してくれたまえ!」
と言われているようでわくわくしていたことを思い出しました。
そうだ、また創ろう。
…声フェチなんです、すみません。
露口ホームズはNHK放送では有名になりましたが、DVDで完全版になると、
彼が収録できていなかった部分の吹き替えを諸角憲一さんが担当しております。
違和感なく聴けるホームズではありますが、「一部追加」というポジションですので、やはり露口さんと比べてしまうのが(本編通してやっていることはないので)、辛いところではあります。
今後、何らかの理由でグラナダホームズの役を得たときにはぜひとも全編の吹替えを満を持してやってもらいたいと思っております。
ところで露口さんは、声優としてジブリ作品にも参加しています。
「耳を澄ませば」のバロン役(猫の人形)です。
その猫も英国紳士です。
猫のくせに、英国紳士です。
お名前はフンベルト・フォン・ジッキンゲンらしいですが、英国紳士として登場した作品「猫の恩返し」では声優は別の人が担当しております。
ぜひ露口バロンでやっていただきたかったのですが!と、
ホームズファンでもあり、ジブリファンでもある僕は心から言いたいのです。