SHERLOCK(テレビドラマ)
本ブログにおいては、昔の作品ばかり紹介している気がしますが、
実は僕は最近のホームズもよく観ているつもりです。
舞台を21世紀に置き換えて、現代風に描かれているBBC制作のドラマは、
イギリス制作とあって、やはり形を変えても原作ファンが創り上げていると、
実は感動したモノです。
『SHERLOCK/シャーロック』 DVD プチ・ボックス シーズン1
私立探偵ではなく”コンサルタント探偵”という特殊な言葉を組み込むことで、
世界観はずいぶん変わっているのに、感心させられるアレンジがとても多いです。
アレンジと言うからには、かなり原作を緻密かつ巧みに組み込んでいる話が多く、
原作ファンである僕でも、
「あ、あれか!」
という話数を盛り込んでいるところが評価できるのです。
現代風として、主演であるベネディクト・カンバーバッチが、
僕の理想型であるホームズとは、異なる形で演じているのに、
シャーロックであることが素晴らしいと思っています。
相棒同士の双方の呼び方が
ホームズではなく「シャーロック」
ワトソンではなく「ジョン」
なのが、ファンのツボを抑えているなぁと思っているところでもあります。
ホームズの頭脳がテキストで「可視」されるところが、推理モノであるなかでかなり斬新ですが、それが「秒」であり読み取りすらギリギリくらいの情報という作り方もまた魅力の一つです。
誰かの「どうやって?」「なぜ分かった?」のにより、
やっと説明する彼のスタンスが少しだけ緩和し、ちょっとしたヒントをこちらにくれます。
画面から目を離すと それが伝わってこないところが、ツンデレを感じます。
ただ白状しますと、
結果的に原作シーンが判明するとグラナダ・TVの作品を見返している自分がいます。
理想の英国紳士との差異を探していることも、このドラマを楽しんでいる理由の一つです。